くろログ

海外ドラマや映画、旅行の感想・記録など気の向くままに書いてます。

過去と未来が交錯する!映画『TENET テネット』感想・評価(ネタバレあり)

クリストファー・ノーラン監督の『TENET テネット』2回見てきました。

理解できていないことも多いですが、感想書いてみます。

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あらすじ

名もなき男に課せられたのは、時間に隠された秘密を解き明かし、人類滅亡よりも悲惨な事態を引き起こすという“第三次世界大戦”を止めること。男は、時間を巻き戻す“時間逆行”を操り、人類が信じ続けてきた現在から未来に進むというルールからの脱出を試みるが、そのミッションのカギとなるのが、「使い方しだいで未来が決まる」という謎の言葉“TENET”だった。

出典元:MOVIE WALKER PRESS

初見じゃまったく理解できない!

エントロピーを減少させることで時間を逆行できるらしい。

エントロピーがどうのこうのなど論理的には全く説明もされないし、されても理解できないが、もはやストーリー云々などどうでもよくなってくるほど今までの時間の概念がぶっ飛ぶ映像表現の数々は圧巻。

全くそのスピードについていけない!

頭で理解しようとしているうちにどんどん話が進んでいく。

ただストーリーが進むにつれて、そこがこれの伏線だったのか!など、パズルのピースが徐々にはまってくるように理解も進むんですが、初見じゃ見終わってもわかんないことだらけです。

過去と未来が交錯!

厳密にいうと今時点において、過去から時間の流れ(通常の時間の流れ)と、未来からの時間が逆行する流れが交錯するんですよね。

なので過去からの時間の流れから見ると、未来から逆行する流れにいる人たちは後ろ向きに動いているように(いわば逆再生させられているように)見えます。逆に未来から逆行する時間の流れにいる人たちにとっては、過去からの時間の流れにいる人たちが後ろ向きに動いているように見えます。

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なので、いわば第三者視点である我々映画を鑑賞している人からは、今どっちの視点で映像が流れているのかを意識しないと、逆回しの映像を見せられているように感じ(実際そうなんですが)ホントに混乱します。

最初車が高速で逆走しているシーンを見て、スゲーなこんなことできるのか?と思ってたら、実はあれは未来からの逆行する時間の流れの方だったんですよね?(今でもあんまりわかってない(笑))

いやなんとなくわかってはいるんですけど、鑑賞後の今でも混乱しています。

そもそも逆回しの動きの人とフツーに戦えたりできるんですかね?大変じゃない?まぁ未来の自分は過去の自分を知っているので、そこは何とかできるかもしれないですけど。(自分と戦う分には、という意味で)

スタルスク12での最後の戦闘シーンでは、自分が主体の時間の流れの攻撃だけでなく、反転側の攻撃もあったり(破壊された壁に隠れていたら、時間が戻って壁が復元されて死ぬシーンとか)、今まで見たこともないシーンの連続で驚きました。

 

「無知が武器」っていうセリフもあったように、知らないことが逆に有利になるっていう発想も面白いですね。未来から過去に戻ってこれるので、知っていることが不利に働いたり、逆の逆でやっぱり知っていた方が有利だったりと、これまたこんがらがってきちゃいます。

伏線の回収が見事

タイムリープものとか時間を操作する作品は、伏線とその回収が重要だと思います。

その点『TENET テネット』よくできてます。

セイターの妻キャサリンはベトナムでヨットに戻る途中、ヨットから飛び込む未来の自分を見て「自由な彼女に嫉妬した」と言っています。これは彼女がラストには自由と息子の両方を手に入れるという伏線になってます。

また、消防車からプルトニウム241と盗み出す作戦では、作戦前からニールの運転する車の右のサイドミラーが割れています。これも途中で時間の交錯の中で銃弾を受けたもので、その後もとに戻っています。

ラストシーン間際、ニールはふたりいた!?

スタルスク12で別行動していた主人公とアイヴスのふたりは、鍵のかかったゲートを通れずにいます。その時ゲートの向こう側で倒れていたのは、もしかしてニール!?

彼がゲートの鍵を解除するんですが、本来ニールは青い目印をつけたチームとして行動しており、ニールはセイターの側近ボルコスによって入り口が爆破されるのを見ていて中には入れなかった。そもそも主人公とアイヴスを外から車で引っ張って助けたのはニールなので、中にはいないのは確実。

つまりゲートの中で倒れていたのは、別の未来から来たニールだ!

それ以外に考えられないですね。バックパックに赤いキーホルダーみたいなのがついてましたしね。シーンとしてもその二人目のニールが、一人目のニールが載るはずだったコンテナに乗り込んでいます。

ちなみに、序盤のオペラハウスで主人公が爆弾を設置しろと言われピンチに陥った時に逆行弾で主人公を救ったのもニールでした。(バックパックの赤いキーホルダーあり)

そもそもTENETって何よ?

ラテン語の回文「SATOR AREPO TENET OPERA ROTAS」から着想を得たもののようです。(意味的には「農夫のアレポ氏は馬鋤きを曳いて仕事をする」と翻訳できるようですが、SATORを農夫ではなく農耕神サトゥルヌス、AREPOを名前ではなく「大地の産物」と解釈して二重の意味を持たせていると取ることもできるらしい。)

回文の逆から読んでも同じ読みになるのを、時間を巻き戻すというのと関連付けたんですね。

また、この回文に出てくる単語すべてが、映画の中に出てきます。

SATOR(セイター)はロシアの武器商人の名前として、AREPO(アレポ)はゴヤの絵の贋作者の名前、OPERAは序盤に出てくるキエフ国立オペラハウスとして、ROTASはオスロ空港の警備会社の名前として出てきます。

なかなか凝ったことをしますねー。

ジョン・デヴィッド・ワシントン、注目してたよ

わたしは前々から注目してたんですよ、ジョン・デヴィッド・ワシントン。

デンゼル・ワシントンの息子さんですね。

元はアメフトのプロの選手でした。

アメフトを題材にしたドウェイン・ジョンソン主演の海外ドラマ『Ballers/ボーラーズ』に出演していました。 

 

『Ballers/ボーラーズ』はアメリカではすでにシーズン5までで完結してるんですが、日本だとAmazonプライム・ビデオでシーズン2まで見れます。(シーズン3以降はどうなってんだか。。)

NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)が舞台の話ではありますが、アメフト全然知らなくても楽しめます。

ジョン・デヴィッド・ワシントンはアメフト選手役ですが、元プロ選手だっただけあって、体格やトレーニングしてる姿なんかは納得感あります。

『Ballers/ボーラーズ』おススメです。

おわりに

クリストファー・ノーランはこの映画を作る際に、ノーベル賞も受賞している物理学者に時間と量子力学について相談していたらしいです。

そんな人と作った作品を一般人がわからないこと多すぎなのは当たり前なのかも。。

もうむやみに理解しようとせずに楽しんでみるのがいいようにも思います。

 

【映画】『透明人間』感想・評価(ネタバレあり)

『透明人間』とはなんとも直截的な題名。

透明人間になって何するの?ってとこが見どころですかね?

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あらすじ

天才科学者で富豪のエイドリアンから過度な束縛を受けていたセシリアは、地獄のような日々から抜け出すべく彼の豪邸から脱出する。セシリアを失ったことで悲しみに暮れるエイドリアンは手首を切って自殺し、莫大な財産の一部を彼女に遺す。そんな彼の死に違和感を覚えるセシリアの周りでは、不可解な出来事が相次いで起こる。“見えないなにか”によって命を脅かされていくセシリアは、その正体を暴こうと奔走する。

出典元:MovieWalkerPress

感想

透明人間の歴史

歴史って程のものでもないですが、原作はH・G・ウェルズの『透明人間』(英語だと『The Invisible Man』)

なんと発表は1897年!100年以上も前に作られた話です。

 

1933年に1度目の映画化。

その時も題名は『透明人間』(もちろん原題は『The Invisible Man』)。

この時の透明人間は、薬で体が透明になってしまったというもの。

そのため顔を包帯で巻いて、サングラスをかけた姿でした。

ちなみに、今回の『透明人間』の中にも顔が包帯でぐるぐる巻きの人が出てきましたね。1933年版『透明人間』へのオマージュでしょう。

 

2度目の映画化は、2000年の『インビジブル』。

原題は『Hollow Man』、hollowは空洞という意味。ホローマンって言っても通じないから日本では変えるってことになったらしいですが、『透明人間』だと時代に合わないから『インビジブル』にしたっぽいです(笑)

20年後の今回の『透明人間』はどうなるんだよ!(笑)原点回帰ってこと?(笑)

この時はH・G・ウェルズの『透明人間』は原作ではなく原案。多少違うお話です。

「透明化には成功してるが、もとに戻せない」という設定でした。

主人公役のケビン・ベーコンの皮膚が最初に透明になり、徐々に筋肉→骨と見えなくなり、最終的に透明になるという映像に、当時、おおっ!とCGのすごさを感じました。

ちなみにこの『インビジブル』のキャッチコピー、「姿は見えないが、殺意は見える」。今回の『透明人間』は「見えるのは、殺意だけ」。ほぼ一緒ですね(笑)

 

で、今回の『透明人間』は、1933年版のリブート作品ということです。(要は1933年当時は考えられなかったり、技術的に表現できなかったりした部分を現代バージョンにしたってこと。ストーリーも変わってます。)

透明になる方法は、光学研究の第一人者がこっそり透明になるスーツを作ってた、というものでした。まあここについてもつっこみどころ満載なんだけど、そんなやたらとハイテクなスーツ作れるって、トニー・スターク(アイアンマン)とかブルース・ウェイン(バットマン)レベルってことじゃない?使い方間違わなかったら、世紀の発明家でしかもスーパーヒーローの一員なのにね。

 

透明になったら何する?

透明になったらやることなんて、大体は悪いことですよね。

前2作品は強奪したり、不法侵入したり、人を殺したり、いろんなことしてます。

だって透明で他の人には見えないんだから好き放題しますよね、そりゃ。

さすがに殺人はしないと思うけど、好きな人の家に行ってこっそり生活を覗いちゃったりするかも。だって絶対にバレないんだよ、ぜったい。

 

でも今回の透明人間はちょっと違う。

意識が妻であるセシリア(エリザベス・モス)にしか向いてないんですよね。

もともとお金持ちっていう設定があるからかもしれないけど、違和感しかないよ。

勝手に妹にセシリア名義で仲たがいさせるようなメールを送ったりしてるから、セシリアを束縛・独占したいという思いがあるんだとは考えられるんだけど、人がたくさんいるレストランで、妹を殺してセシリアのせいにして逮捕させちゃうし。セシリアを孤立させるにももっといい方法があるはずでしょうよ。

自分の兄をも操ってセシリアや友人の娘を襲わせてるくらい頭脳明晰の人物で、最終的には兄を犯人に仕立てて、元のセシリアを束縛する生活に戻ろうとしてたはずなのに、セシリアを殴ったり行き当たりばったりのとこもあったりして、うーんなんだか一貫性がないというか。セシリア殺したらダメなんだよね??殺すならすぐにでもできたはずだし。夫が最終的にどうしたかったのか?っていうのがよくわかんなかった

今回の『透明人間』だと体が透明になるわけではなく、スーツを着ると見えなくなるので、もっと怖がらせられるようなアイデアもあったのかなぁとも思う。

でも最後セシリアが透明人間になってやり返したのは、スッキリしましたね。「サプラーイズ」って言うのもよかった。

見えない恐怖の表現

見えない人間を表現していたシーンがいくつもあって、おおっ!ってなりましたね。

屋外に出たときのセシリアの後ろに白い吐息が見えたり、カーペットが足の形に沈みこんだり、くもったガラスに手の跡をつけたり。

姿が見えないということを逆手にとって、いろんな表現ができますね。すごい!

夫が透明人間ということに気づいたセシリアとしては、得も言われぬ恐怖だったはず。

だってどこにいるかわからない相手からずっと見られてるかもしれないんだもんね。(たとえ見られてなくても、それすらわからないから終始緊張しまくりなはずだし)

また、病院内で見えない透明人間相手に普通の人たちが翻弄されるシーンは、どこから攻撃が来るのか、観ていてハラハラして手に汗握りっぱなしでした。

銃を持って対峙しているのに自分の膝を撃ち抜かれてしまうシーンはちょっと衝撃でしたね。

 

でもこの映画で一番びっくりしたのは、冒頭シーンで妹の車に乗り込んだ後に夫エイドリアンが窓バーン!ってやるとこでした。

心臓止まるわと思ったわ。隣で見てた女の子もビクッっとしてたし。

一番びっくりしたのが、透明人間関係ないとこって(笑)

おわりに

主演のエリザベス・モスといえば、『ハンドメイズ・テイル』に出演してました。

『ハンドメイズ・テイル』では2017年にエミー賞主演女優賞を受賞。(この年はそれ以外にも作品賞、助演女優賞など8部門で受賞。2018年・2019年もいくつかの部門で受賞。)

ディストピアまる出し過ぎて、わたくし『ハンドメイズ・テイル』は1シーズン目の途中までしか見てませんけど。。

とはいえ『ハンドメイズ・テイル』もこの『透明人間』も、ストーリー的にしょうがないんでしょうが、エリザベス・モスの魅力をもう少し表現してあげてもいいんじゃないかな?

何となく暗ーい感じで、透明人間になった夫があんなにも執心する魅力が感じられないんですよね。

実物はこんなに美しいんですし。

 
 
 
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ちなみに『ハンドメイズ・テイル』はHuluで見れます。

 

まぁこの映画で一番不思議なのは、どうやってセシリアが夫が透明人間になったことに気づいたの?ってとこですかね。フツーそんなこと思いもよらなくない?

 

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【映画】『WAVES/ウェイブス』感想・評価(ネタバレあり)

この『WAVES/ウェイブス』を観ようと思ったきっかけ、それは予告編でちらっと映ったテイラー・ラッセルでした。

顔は見たことあるけど、何に出てたかが思い出せない。。

何かのドラマだったか、映画だったか、はてさて全く思い出せん。

調べてしまえば一発で分かってしまいますが、雰囲気もよさそうだったし、観てみれば思い出すかなと思い映画館へ。

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あらすじ

 フロリダに住む高校生のタイラーは、厳格な父との距離を感じながらも恋人や家庭に恵まれ不自由のない生活を送っていた。成績優秀でレスリング部のスター選手でもあった彼だが、肩の負傷を機に選手生命の危機を告げられてしまう。さらに追い討ちをかけるように、恋人の妊娠が発覚。人生の歯車が狂い始めたタイラーと彼の家族に、ある夜、運命を大きく変える悲劇が起きる。

出典元:MovieWalkerPress 

 

感想

前後半2つのパートからなるストーリー

この映画、前半・後半でパートが分かれている。

前半は兄タイラーの、後半は妹エミリーの物語。

 

タイラーは成績優秀でレスリングのスター選手。

恋人にもぞっこんで、まさに順風満帆。

しかし肩の負傷でレスリングを続けられなくなってしまう。

さらには恋人の思わぬ妊娠の発覚。

だんたんと狂い始めた人生の波に翻弄され、自分を見失っていく

ティーンエイジャーという多感な時期に、厳格な父親から勉強もスポーツもすべてにおいて精一杯頑張るようプレッシャーを与えられていたタイラーは、将来の不安や焦りから、恋人を殴り殺してしまう。

 

兄タイラーが終身刑となり、そのことを学校中に知られている妹は肩身の狭い思いを感じている。カフェテリアでは一緒にお昼を食べてくれる友人もおらず、SNSにも兄に対する罵詈雑言が書き込まれるため、すべて削除してしまう。

また、兄を止められたかもしれない、自分は何もしないことを選んでしまったと悩み、心に傷を負っていた。

そんな中、すべての事情を知ったうえで好意を寄せるルークが現れる。

不器用ながらも純粋なルークに惹かれ、付き合いだすふたり。

そんなルークにも心に傷があった。幼いころに分かれた父親のことだ。

アル中でヤク中の父親で憎んでいたものの、余生が短いと知り、遠い道のりを会いに行き臨終を看取る。

 

なお、前半と後半をつなぐのは、タイラー・エミリーの両親である。

タイラーの逮捕後は夫婦喧嘩が絶えない。

タイラーへの後悔、残ったエミリーに対する思いなどがあるものの、タイラーの罪によってばらばらになってしまった家族は、どうすることもできないほど破滅寸前の状態になってしまっている。

 

彼氏であるルークと父親の関係の修復を目の当たりにしたエミリーは、帰りの道中、修復を願い、もっと家族のことを話そう、と両親にメールを送る。

 

WAVESという題名

WAVES、つまり波。

人生にはいいときも悪いときもある。

波のように満ちたり引いたりする。そんな様子からWAVESという題名を付けたのではないのかな、と思います。

 

順風満帆だったタイラーが感じていた焦り、よくわかりますよね。

父親や恋人の期待に応えたいけど、応えられないという苛立ち。

本当は恋人のことを一番に考えているにも関わらず、それが表現できず、結果的に最悪の事態になってしまった焦燥感。

 

ただ、喪失や絶望は人生に深く傷を与えるけど、愛や絆はそんな傷を癒してくれるはず。今苦しくても、きっと家族や恋人・友人が手を差し伸べてくれる

エミリーのルークとの出会いから、家族との絆の回復への希望が後半パートでは表現されてました。

人間って自分も含めて周りとともに成長し、お互いを癒していけるようになるはずですよね。

今が最悪の時期でも、時間がたって成長すればそんな時期も笑い飛ばせるようになるのかな、そんなことを思わせてくれる映画でした。

 

ちなみに、この映画、画面の縦横比が登場人物の気分や状況に合わせて変わっているようです。

冒頭の順風満帆のタイラーの時は画面が広く、状況が悪化するに従いだんだんと狭くなっていく。後半のエミリーの方は最初は画面が狭く、ルークと出会い恋愛関係になると広くなっていっています。

こんな表現の仕方でも、登場人物の感情を表していたんですね。

おわりに

テイラー・ラッセル目当てというだけで見に行った映画でしたが、思いのほかよかったです。

ただ、この『WAVES/ウェイブス』、ミュージカルを超えたプレイリストムービーと謳っているようで、豪華アーティストたちが手掛ける31の楽曲がこの映画の”主役"とも呼べる、みたいな解説もどこかに書いてありました。

何の前提知識もなしに観に行った私としては、どの部分がフツーの映画と差があるのかさっぱりわかりませんでした。(すんません。。)

 

結局映画を観終わってもテイラー・ラッセルが何に出てたかは思い出せずじまい。。『13の理由』だったかな、とか思ってました。

正解はNetflixの『ロスト・イン・スペース』でした。

 
 
 
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ちなみにお父さん役は、『This Is Us』でエミー賞も受賞した三男(?)役スターリング・K・ブラウンでしたね。

 

【映画】『カセットテープ・ダイアリーズ』感想・評価(ネタバレあり)

ブルース・スプリングスティーン、名前は知ってるんですが歌はまったく聞いたことない。

そんな俺でも、ブルース・スプリングスティーンのロックに乗って明日に走りだしてぇー!という希望を胸に秘めつつ、『カセットテープ・ダイアリーズ』見てみました。

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あらすじ

1987年、イギリスの小さな町に住むパキスタン移民のジャベド。9月にハイスクールへ入学する彼は、幼なじみのマットに恋人ができたことで孤独を感じていた。さらに、移民に対する偏見やパキスタン家庭の伝統に不満を抱き、古い慣習を振りかざす父親には強い反発心を感じていた。そんなある時、すべてのモヤモヤを吹き飛ばしてくれるブルース・スプリングスティーンの音楽に出会い、ジャベドは衝撃を受ける。

出典元:MovieWalkerPress 

感想

ティーンエイジャーのモヤモヤ 

パキスタンからの移民である主人公ジャベド。

近隣の若者からは「パキスタン移民は出ていけ」と落書きをされたり、白人のこどもからは郵便受けから家の中に立ちしょんされたりと、移民に対する偏見を日常的に受ける。

また、家族のなかでは、父親以外が意見を持つことが許されない。故郷パキスタンを離れ自動車工場で働いて家族を支えてきた父親は、自分と同じ道を歩んでほしくなく、息子の将来を考え、学歴と品行方正な生活を強いていました。進学先や結婚相手も父親の決めたとおりにしかならないであろう将来を考えてしまい、強く反発心を持つジャベド。

しかも近くに住む白人の幼なじみのマットには恋人もでき、父親からの理解もあり、ジャベドからはうらやましく見えてしまい、孤独すら感じてしまう。

 

ってか、程度の違いはあれど、家族からの反発や孤独感って、ティーンならだれでも経験するものですよね。

私も父親に対してはいろんなことで反発してました。とくに進路とか。

 

ブルース・スプリングスティーンの音楽との出会い

そんな中、父が会社を解雇されてしまいます。

10歳から書いていた日記や詩を活かし、作家の道に将来進みたいジャベドも家族をさせるために働かざるを得ません。

自暴自棄になったジャベドは、詩なんて何の役にも立たないと、今まで書き溜めてきたものをすべて捨ててしまいます。

ただそこで、友人から借りたブルース・スプリングスティーンのテープがカバンから偶然出てきます。

ウォークマンにテープを入れて聞き始めるジャベド。

曲は「ダンシン・イン・ザ・ダーク」。

”じっとしていたら、火は起こすことなんてできない”

今まで自分が感じてきていたことがダイレクトに表現されていた歌詞に衝撃を受け、励まされた彼は捨てた詩を拾い集めます。自分の夢に向きあっていこうと決意するんですね。(ブルース童貞を捨てたな、と友人から言われてました(笑))

 

「バッド・ランド」という曲には以下のような歌詞があります。(映画の冒頭にも実は出てきていました。)

”夢を語るなら、実現するよう行動しろ”

隣人が詩を褒めてくれたり、高校新聞に寄稿したりし、自分の夢に向かって一歩一歩進んでいきます。毎日が劇的に変わっていきます。

 

音楽の力って、すごいですよね。

映画のなかだけでなく、現実世界においても、勇気をもらったり、悲しみを癒してくれたり。(洋楽でも歌詞の意味を調べて理解したうえで聞けると、さらによいですね。)

 

でも、ただ自分の希望をかなえるだけじゃない!

なんとなく観る前は、音楽に勇気づけられて、自分の希望を実現させるストーリーなんでしょ、と勝手に予想してました。(実際そういう映画でも元気は出るし、それでも良いとは思ってるんですが。)

でもこの映画、それだけじゃなかった。。

いい意味で予想を裏切ってくれます。

 

ジャベドはマンチェスターの大学で、作家になるための勉強がしたいと思ってますが、「身の程を超えた夢を追うな」と、まだ父親は認めてくれない。

卒業の日、ジャベドは優秀な生徒として表彰され、スピーチを依頼されます。彼の作品が評価されたんですね。ただ、小さな町を出て自分の夢だけをかなえるという作品を書いた時とは、ちょっと考えが変わってきています。

 

ブルース・スプリングスティーンには『Blinded By The Light』(光に目もくらみ)という曲があります。(この映画の英語での題名でもあります。)

イギリスにきても夢がかなわず怒りを抱えた父親も自分と実は同じということが、自分の将来という光で目がくらみ見えていなかったと、感じたジャベド。

父親は何のために自分と同年代の時にパキスタンを出てイギリスへ移住し、懸命に働いていたのか?仕事を失ってからも必死に仕事を探す父親の姿。

自分は決してひとりではなく、家族や友人もいて、その人たちの支えのもと日々暮らしている、ということに気づいたんですね。

最後、ジャベドが言います。

”僕の夢は家族との間に壁を作らず、自分の願望への橋を架けることだ”

 

最後には、父親も

”お前の物語を書け、我々も忘れるな”

と応援してくれてます。

 

いいですね。胸に響きます。

たとえ夢をかなえたとしても、自分ひとりだけでは生きていくのはきっとつらいですよね。

家族や友人とともに夢をかなえられれば、つらいことがあったとしても、乗り越えられそうな気がします。

 

そもそもブルース・スプリングスティーンってどんな人?

最後にブルース・スプリングスティーンについて。

ブルース・スプリングスティーンは、アメリカを代表するロックミュージシャンとして世界に名を知られ、全世界で1億30000万枚以上のレコードセールスを記録。

1970~80年代あたりは、時代に翻弄される若者の心の内を代弁するような作品、最近では社会的なテーマを織り込んだ作品が多いようです。

1999年にはロックの殿堂入り。

ローリングストーン誌「歴史上もっとも偉大な100組のアーティスト」では第23位、「歴史上もっとも偉大な100組のシンガー」では第36位として選出されてます。

グラミー賞は20回、アカデミー賞(映画)、トニー賞(舞台)も受賞。

2019年にはアルバムも出しているようです。

恐るべき経歴ですね。

 

映画の中では以下の楽曲が使われてます。

  • 明日なき暴走(Born To Run)
  • ザ・リバー(The River)
  • 涙のサンダーロード(Thunder Road)
  • ハングリー・ハート(Hungry Heart)
  • ダンシン・イン・ザ・ダーク(Dancing In The Dark)
  • 光で目もくらみ(Blinded By The Light)      などなど

作中には未発表曲である、アイル・スタンド・バイ・ユー(I'll Stand By You)もでてきます。

 

この『カセットテープ・ダイアリーズ』、時代は1987年。

しかもその当時でさえ、ブルース・スプリングスティーンは親の世代が聞いていたもののよう。

でも時代が違っても、ブルース・スプリングスティーンの歌詞が心に刺さってきます。

尽き刺さる歌詞をちょっと挙げてみます。

  • 夢を語るなら、実現するよう行動しろ(『バッド・ランド』)
  • かなえられなかった夢は偽りなのか?それとももっと悪いものなのか?(『ザ・リバー』)
  • 彷徨うものは走るために生まれてきたんだ(『明日なき暴走』)

 

これを機にブルース・スプリングスティーン聞いてみようかな、と思わせてくれますね。

 

さいごに

ちょっとだけ恋愛シーンもあるんですが、自作の詩をカーテン開けると見えるように窓に貼ってくっていうのがオタクっぽいロマンチックさがあらわれてて、クスっとしてしまいました。

 

ちなみに最初のデートからジャベドが帰ろうとした際に聞いてた曲が何だったのかが気になる。。

彼女から「帰っちゃうの?」って聞かれて、その時に聞いてた曲で、歌詞に後押しされて帰らず初キスに、、というとこ。

「欲しければつかめ、代償を払っても」みたいな歌詞だったとおもうんだけど。。気になる。。

hulu

【映画】『天気の子』感想・評価・考察(ネタバレあり)

新海誠監督の『天気の子』、残念ながら7/19(金)0時の最速上映は外れてしまいましたので、TOHOシネマズ日比谷で朝9時上映分を観てきました。

ちなみに館内に入っていくお客さんをテレビカメラで撮影してました。

朝一の上映にも関わらずほぼ満席。みなさん期待してるようです、私も含め。

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あらすじ

森嶋帆高(声:醍醐虎汰朗)は高1の夏、離島から家出して東京にやってくる。しかし生活に困窮し、怪しげなオカルト雑誌のライター業の仕事に就く。彼のこれからを示唆するかのように、連日雨が降り続くなか、都会の片隅で帆高はひとりの少女に出会う。その少女・陽菜(森七菜)はある事情を抱え、弟とふたりでたくましく暮らしていた。そんな彼女には、祈るだけで空を晴れにできる不思議な能力があった……。

出典元:MovieWalker

感想・考察

帆高の愛読書「キャッチャー・イン・ザ・ライ」

帆高が東京にやってきてマンガ喫茶に泊まっているシーンで出てくるのが、村上春樹翻訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」。

J・D・サリンジャーが書いた青春小説の古典的名作です。

「キャッチャー・イン・ザ・ライ」のあらすじをちょっと見てみましょう。

主人公ホールデンは高校に下宿しながら通う16歳の高校生。しかし、成績不良で退学処分になってしまいます。退学になるのはこれで3校目です。

ホールデンは学校を追い出される前に自分から出ていくことを決意し、生まれ故郷のニューヨークに戻ります。かつての先生や昔のガールフレンドなどと会ったり、娼婦を買ったりもしますが、心は満たされません

そんなホールデンにも大事な存在がいました。10歳の妹フィービーです。気分の落ち込んだホールデンは妹のフィービーに会いに行きます。そして、街を出ていくことを告げます。

しかしホールデンが学校を追い出されたことを知ると、とても頭の回転が早いフィービーは「結局兄さんは何になりたの?」とホールデンに問い詰めます。ホールデンは「ライ麦畑で遊んでいる子どもたちが、崖から落ちそうになったときに捕まえてあげるライ麦畑のキャッチャーのようなものになりたい」と言います。

そしてニューヨークを出て行く日の朝、ホールデンの前にフィービーがあらわれ「兄についていく」と泣きながら言います。ホールデンの気持ちは変わらなかったものの、フィービーを泣き止ませるために動物園に入ります。

回転木馬に乗ったフィービーを降りだしたの中で眺めたとき、ホールデンは強い幸福感を覚え、家を出ることを思いとどまるのです。 

 

『天気の子』との関係を見てみます。

満たされない心

「キャッチャー・イン・ザ・ライ」の主人公ホールデンは、社会や大人は欺瞞・建前にあふれていると考え、社会や他人とうまく折り合いをつけることができず、学校からも追い出されてしまうんです。

帆高も境遇的に似ていると考えられます。

島という閉鎖的な環境、折り合わない親との関係、理想と現実の乖離など子供と大人の中間にいるティーンエイジャーにありがちな状況ではあるものの、そんな満たされない状況で出会った「キャッチャー・イン・ザ・ライ」をバイブルとみなして島を飛び出し東京でひとり暮らそうとしたのでしょう。(ちなみに神津島も東京なんですけどね。)

ライ麦畑のキャッチャー

ホールデンがなりたいと言った「こどもが崖から落ちそうになったときに捕まえてあげるライ麦畑のキャッチャー」も隠された重要な伏線と考えられます。

欺瞞・建前とは対極にある純粋無垢なこどもを愛するホールデンは、こどもを守るべき存在でいたいと考えていました。

 

『天気の子』では、瀧のおばあちゃん家での初盆についての会話で、彼岸は空の上にあるという話が出ます。実際、陽菜が地上から姿を消したときにいたのは、雲の上の草原のような場所。その縁は、崖のようになっています。

帆高が廃ビル屋上の鳥居から助けに行ったとき、彼岸の縁から落ちそうになる陽菜を捕まえます

年上だと思っていた陽菜が実際には年下で、ホールデンと自分を重なり合わせている帆高にとっては、陽菜を守ってあげるべき存在であろうとしたに違いありません。

身近な人の幸せ

また、「キャッチャー・イン・ザ・ライ」のラスト、ホールデンは雨の中で回転木馬に乗る愛しい妹を見て幸福感を感じ、どこへも行かずフィービーのそばにいることを決意します。

また「キャッチャー・イン・ザ・ライ」には以下のような詩がでてきます。

未成熟な人間の特徴は、理想のために高貴な死を選ぼうとするこれに反して成熟した人間の特徴は、理想のために卑小な生を選ぼうとする点にある(出典元:『ライ麦畑でつかまえて』)

帆高にとってみれば、高貴な死とは、陽菜を犠牲にしてみんなのために晴れさせる ということと捉えられる。この時の理想=晴れである。

一方卑小な生とは、雨は降り続けるが陽菜は生きている という状態で、理想=陽菜が生きていること

ティーンエイジャーなど大人になり切れていない未成熟な人間の場合、社会や他人とうまく折り合いをつけられないからこそ、社会から認められたいと考えて高貴な死を選択しがち。

でも社会という大きな世界に目を向けるよりも、ホールデンがフィービーのもとに残ったように、もっと身近な存在である陽菜に目を向けられた帆高は一歩大人に近づきました。

時期的なもの

公開時点から見ると未来のお話のようです。

物証1 入学式の写真

陽菜の家に帆高を探しに来た刑事が持ってきた写真です。

高校の入学式の写真でしょう、「令和三年度」と写ってました。

少なくとも令和三年(2021年)もしくはそれより未来の話と言うことがこの時点で判明。

 

物証2 K&Aプランニングのカレンダー

帆高が高校卒業した年に訪れたK&Aプランニング。3年前より立派になってる(笑)

そこのカレンダーですが、卒業した月なので3月になってます。

よく見ると、3月3日が日曜日のカレンダー。

調べてみると、令和六年(2024年)3月3日が日曜日。

帆高は学校さぼってたくせにちゃんと3年で高校卒業したようです。

『君の名は。』とのつながり

『君の名は。』から数名出てましたね。

立花瀧は見逃しようもなくわかります。

曳舟に住む瀧のおばあちゃんとともに登場。

おじいちゃんの初盆を天気にしてほしいという依頼で帆高・陽菜・凪の3人が訪れます。

瀧が出てきた瞬間、劇場内が「おおっ!」となりました(笑)

 

続いて宮水三葉

ちょっとわかりづらかったですが、名字がはっきり映りました。ローマ字でしたけど。

陽菜にあげる誕生日プレゼントとして指輪を買ったお店の店員さん。

ただの店員としてはセリフもちょっとありました。

 

最後は宮水四葉

すんません、まったくわかりませんでした。。

エンドロールで名前が出てきたのを見て、「見逃したー」と悔しい思い。

 

『君の名は。』とは関係ないけど、ソフトバンクのお父さん犬も出てたんでしたね。

まったくわかりませんでした。探してもないけど。

おわりに

ストーリーが終わったとき、劇場内で拍手がおこったんですよね。

私はその場で一緒に拍手できるほど、面白かったのかどうかよくわかりませんでした。

『君の名は。』の時は観終わってすぐ、もう1回観ようと思うほどでしたが(結局もう5回観たけど)、『天気の子』は正直そこまでではなかった。

期待が大きすぎたのかもしれない。

もう1度観てみようかな。四葉も見つけたいし。

 

【映画】『アナと世界の終わり』評価・感想(ネタバレあり)

『アナと雪の女王』の続編ではありません。あしからず。

ミュージカルとゾンビ映画をミックスさせた映画『アナと世界の終わり』。

ミュージカル好きとしては、これまでなかった組み合わせに観る前から期待しちゃいます。

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あらすじ

イギリスの田舎町リトル・ヘブン。幼い頃に母を亡くした高校生のアナは、現在は父トニーと2人で暮らしている。夢も希望もないこの町にうんざりしている彼女は、父に内緒でオーストラリア旅行を夢見てバイトに励む日々を送り、幼なじみのジョンは、そんな彼女の夢を応援しながら密かに思いを寄せている。しかしクリスマスイブに旅行の計画がバレてしまい、アナと父は大ゲンカに。翌日、いつも通り学校へ向かっていたアナとジョンの前に突如として血まみれの男が現れ、ジョンに襲いかかる。アナは咄嗟にシーソーを使って男を撃退するが、なんと男の正体はゾンビだった。クラスメイトたちと合流したアナとジョンは、学校に取り残された学生たちを救出しに向かうが……。

出典元:MovieWalker 

感想

意外といい!ミュージカル × ゾンビ

映画が始まってしばらくは、ミュージカルってこともゾンビが出てくるってこともなぜだか忘れてました(笑)

始まりは、フツーの映画っぽいんだもん。(大抵のゾンビ映画もそうかもしれないけど、ミュージカルならいきなり歌から始まるものもありますよね。)

急に歌い出すもんだからビクッとします。

そこでそういえばミュージカル&ゾンビ映画なんだってことをはたと思い出す。(映画始まるまでに予告とかあるし、忘れがちですよね)

 

街中がゾンビ化した12月23日の朝、アナは学校に向かうんですが、イヤホンして歌いながら行くのでゾンビにまったく気づいてないっていうのがサイコーです。

車は街灯にぶつかってるし、向こうの方では黒煙あがってます。

ゾンビに追いかけられてる人もいるし、窓から落ちてくる人もいます。

なのにアナ、全然気づかないって(笑)

まあ音楽聞いてるし、途中からはフードもかぶっちゃうので気づかないですよねー。(そんなわけない)

殺伐とした風景の中で、軽快なステップを踏みながらさわやかな歌を歌うアナ。

このミスマッチ感がすごくいいですね。

 

ミュージカルなのでこの後もところどころで歌うんですが、歌ってる間はゾンビも攻撃してこない(笑)

ゾンビたちもミュージカルをわかってらっしゃる。

 

周りがゾンビだらけになって絶望的な状況にアナたちが追い込まれたときに歌う「Human Voice」って歌もいいです。

自分たち以外の声はゾンビの声だけという状況で、この先何が待っているのかという不安を歌ってます。

 

意外とミュージカル×ゾンビ、マッチしてます。

あるあるも忘れてない

ミュージカルあるある、ゾンビものの定番シーン、どちらも盛り込まれてます。

観ながらニヤニヤしてしまいます。

それぞれひとつずつ挙げときます。

ミュージカルあるある

カフェテリアで突如歌い出すのは言うまでもなくミュージカルの定番ですね。

ハリウッド映画や小説のようなエンディングなんてないから、そんなのを真似てないで自分たちの人生を生きようぜ、ってことかな。

『ハイスクールミュージカル』だとこんな感じ↓

『glee』の場合↓

ゾンビあるある

クリスマスツリーを売ってる店を通り抜けていこうとするアナたち。

ツリーの下がガサゴソするから身構えてたけど、変な置物?が出てきただけ。

って安心したところに後ろからゾンビー!

 

ちなみに『アナと世界の終り』のゾンビたち、結構弱めのゾンビです。 

走れもしないし、高いところに登れもしない。

動画流してたらそれに夢中で、すぐ下を這ってる人間に気づかない(笑)

弱すぎる(笑)

もうわざわざ攻撃しなくても、走って逃げちゃえば簡単に振り切れそうです。

 

アナ役エラ・ハントが激カワイイ

言うことないっす。 

 
 
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何やら2012年の映画『レ・ミゼラブル』に端役で出ていたようですね。ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロー、アン・ハサウェイが出演してたやつ。

名前のない役だったようです(Turning Woman)。

今後の映画出演に期待ですね。

おわりに

そういえば、ゾンビのいる部屋にアナたちを閉じ込めたり、アナの父親を縛り付けたりしてたサヴェージ先生役、『ゲーム・オブ・スローンズ』のミアのソロスですね。

ひげの感じとかが全然違うので、同じ人物であることがパッと見まったくわかりません。

ミアのソロスはいい奴だったけど、サヴェージ先生は完全に悪役でした。ちゃんと伏線を回収して死んでいきましたね。

ミアのソロス↓

 
 
 
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意外と仲間たちがたくさん死んじゃうので、なかなか容赦ないですね。

幼なじみのジョンもあっけなく死んじゃう。

ジョンがゾンビとしてよみがえるとき、クリスマスツリーのトレーナーの電飾がつくシーンはしんみりしますね。

 

生き残ったのは、アナとLGBTキャラのステフ、アナの元カレのニックだけでした。

その後どこに行ったんでしょう?

 

続編、楽しみです。

【映画】『キングダム』感想・評価(ネタバレあり)

マンガが原作の『キングダム』。原作は未読。

特に期待もせず観てきました。

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あらすじ

紀元前 255 年。春秋戦国時代の中華・西方の国・秦。戦災孤児の信(山崎賢人)と漂(吉沢亮)は、天下の大将軍を夢見て、日々剣術に励んでいた。そんなある日、漂は王都の大臣・昌文君(高嶋政宏)によって召し上げられ、王宮へ。信と漂は別々の道を歩むこととなる。だが、王宮では王の弟嬴成(本郷奏多)によるクーデターが勃発。戦いで致命傷を負った漂は、何とか信のいる納屋に辿り着き、“お前に頼みたいことがある”と告げる。血まみれの手に握られていたのは、ある丘に建つ小屋を示す地図だった。“今すぐそこへ行け”と言い残して力尽きる漂。泣き叫びながらも、信は漂が手にしていた剣と地図を握りしめ、走り出す。

出典元:MovieWalker

感想

全体的に違和感

全編を通して違和感がハンパない。

作ったほうはマジなのかふざけてるのかはわからないが、

まじめに観るのが可笑しくなってきます。

違和感その1:おまえら奴隷じゃないのか

奴隷として売られた信(山崎賢人)は、同じく奴隷の漂(吉沢亮)とともに働かされるという冒頭。

ただ、奴隷にも関わらず大して働いていない

大将軍になろうと誓い合って2人で剣術の鍛錬をしてるっていう意味の分からない奴隷。

どんだけ自由なんだよ。もはや奴隷じゃない。

ちなみに、働いていたとしても薪を割ったり、木を背中に担いで運んでたりするだけ。

売られた先の家も大して裕福な感じはないのに奴隷が2人も必要なのかと突っ込みたくなる。

違和感その2:説明が多すぎる

死んだ漂が秦の王である嬴政(吉沢亮)の身代わりとして命を落としたことに気づいた信、なぜかそれを全部ことばで説明しはじめる。

説明されなくても観てる方はすでに気づいてるってば。

まさに愚行。

わかり切ったことをセリフとして言わせるなんて映画としてどうなんだ。

違和感その3:主人公たちが強すぎる

嬴政の異母弟である成蟜に乗っ取られた王宮に、同盟を求める山の民のふりをして侵入する主人公たち。

王宮に入れるのは50人だけ。

一方相手方の成蟜は8万人の兵がいる。

何やら8万人の兵はちょっと離れたところにいるらしいけど、ムリでしょ50対80000って。

成蟜軍も弓があるんだから、2階とかから弓矢で攻撃すればいいものを、わざわざ1階から矢を打とうとしますからね。バカです。

山の民は矢で射抜かれても死ななかったり、左慈と戦った壁(満島真之介)は致命傷を負ったっぽかったのに直後にすたすた歩いてたり、主人公側は無敵です。

王宮での戦いが終わった時点で、多分ほとんど死んでない。もはやギャグ(笑)

違和感その4:壮大さを感じない

「人気コミックを壮大なスケールで実写映画化」みたいな誘い文句を聞くんだが、映画の中で大した壮大さを感じない。

8万人の兵が一斉に戦うシーンがあれば壮大だろうけど、そんなシーンは存在しないし。

なんとってもストーリーが秦という国の中の内乱に過ぎないしね。

こんなんなら海外ドラマの『ゲーム・オブ・スローンズ』の方がよっぽど壮大じゃん。

(1話の制作費が10億ともいわれるドラマと比べたらだめか(笑))

夢があるから立ち上がれる

終盤、ラスボス的な立ち位置の左慈と戦う信。

左慈は元将軍だったものの、その残忍さがきっかけで一介の剣豪として成蟜側にいます。

左慈はかなり強く、信も負けちゃいそうになります。

左慈にとどめの一発を食らわせられる間際に、漂と交わした言葉を思い出します。

天下の大将軍になるという夢を思い返した信は、左慈のとどめの一発を剣で防ぎ、蹴りを入れて吹っ飛ばします。

そして一言。

”夢があるから立ち上がれるんだ!夢があるから前に進めるんだ!”

・・

・・・

いや待て。

夢とか関係ないだろ。

漂も同じ夢追ってたんじゃないんかい。漂死んでるじゃん。立ち上がってないよ。

え、ここ感動シーンなの?

戦いに夢とかいらなくない?強い方が勝つでいいじゃん。

夢がなきゃダメなんてこともないんだし。

 

ついでに、嬴政も王騎に夢を聞かれてます。

それは、中華の統一。

・・

・・・

え??

ええ??

王騎もそれなら納得だみたいな感じになってるけど、今更そんな当たり前のこと言ってんの?

春秋戦国時代ってもう500年くらい続いてんだよね?

春秋のころは小国は滅ぼさないで従属させるみたいな慣わしだったみたいだけど、戦国に入ったら小国も積極的に滅ぼされてたっぽいし。

その戦国時代に入ってほぼ200年だよね。

その間中国の人たちは何やってたの?何のために戦ってたの?

みんな中華の統一目指して戦ってたんじゃないの?

 

おわりに

結論としては映画『キングダム』見る価値ないです。

ちなみに途中山の民のところで寝ちゃったので、いつの間にか長澤まさみが仲間になっててびっくりしました(笑)

基本的にマンガ原作の映画って、原作の雰囲気とか良さを壊しちゃうものが多いように思うので、原作ファンもこんな映画見たくないと思うんだけど。

でもたぶんこれ、続編作られそうですね。絶対見ないけど。

 

唯一よかったのは、大沢たかお演じる王騎。

オネエ口調。原作を踏襲してるんでしょう。知らんけど。

オネエ口調かつ強い。そのギャップがいいですね。

 

この映画に1800円出すなら、『ゲーム・オブ・スローンズ』見たほうがぜったいいいけどな。

Huluなら1ヶ月間無料で見れます。

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【映画】『ステータス・アップデート』感想・評価(ネタバレあり)

15年くらい前の話。

『サマータイムマシン・ブルース』の舞台挨拶を見に新宿武蔵野館に行ったんです。映画も舞台挨拶も終わって、エレベーターで1階まで行ったところ、ケータイを落としたことに気づいたわたし。やべーと思い、階段を使ってダッシュで映画館まで戻って受付に行ったら、まぁすぐに見つかったんです。

一安心してたんですが、帰り際いっしょに見に行っていた連れに「さっき階段で上野樹里とすれ違ったよ」と。

わたくし、まったく気づきませんでした

しかも関係者っぽい人に止められてたらしいんですが、それすら気づいてないという(笑)

なんとなくもったいないことしたような気がしてます(笑)

そんな思い出の新宿武蔵野館で『ステータス・アップデート』見てきました。

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あらすじ

カリフォルニア出身の青年カイル(ロス・リンチ)は、両親の別居をきっかけに、母と妹とともに祖父のいるコネチカット州へ移り住む。自分に自信のないカイルは学校になじめず、恋人がいないことが悩みの種だった。そんなある日、不思議な男が、“ユニバース”というソーシャルアプリがダウンロードされたスマホをカイルに手渡す。ユニバースに投稿したことは、すべて現実になるという。カイルは魔法のアプリを駆使して望むものを何でも手に入れるが、やがて重大なことに気がついていく。そして、人生最大の選択に迫られ……。

出典元:MovieWalker 

感想 

ティーンムービーの甘酸っぱさよ

いやもう予想通りというか、まさにこういうのを求めて観に来てるんですよ!

おっさんのからすると日常の渇きを癒しにティーンものを観に来てんすよ。

ダニーの部屋で彼女が作った曲を一緒に歌っちゃうシーンなんてサイコーに甘酸っぱいですよ。ダニーの恥じらってる姿がまじでキュートです。

観覧車に乗ってるふたりも初々しさがあっていいなぁ。 

中盤、お約束的だけど、魔法のアプリで調子にのったカイルが好き勝手やってダニーともロニーとも疎遠になっちゃう。

魔法のアプリで望むものを手に入れていたことを聞き、だまされてたと感じてしまったダニーはカイルから離れていっちゃうんですよね。

 

なんかふと『ルビー・スパークス』を思い出しました。

『ルビー・スパークス』は主人公が書いた小説のヒロインが現実世界に現れるっていうもので、ヒロインは主人公が小説に書いたとおりに行動するっていうお話。

『ルビー・スパークス』ではヒロインが主人公の思うがままに操られていたことに気付いてショックを受けるんです。

『ステータス・アップデート』では、主人公自身が変化できることを彼女が知ってしまいショックをうけますね。

意のままに操れるのが彼女か自分(主人公)かという違いはあるものの、両方とも彼女の方からしてみたら知らないところで、不正っぽいことをされていたらいやですよね。

 

まあ、でもやっぱり最終的には元通り。

きっかけはカイルのお母さんの言葉ですね。「自分の責任でやり直すしかない。」

まわりに流されて、自分でも制御できないところまで来てしまっていたことに気づいてたカイルは、ダニーにもロニーにも本心から謝ることでもとにもどれましたね。

いやーよかった。

コンクールに客席から現れるなんて、いやもう素敵な演出ですよ。鳥肌たちました。

脇役ロニーがいい味出してる

カイルが転校してきて初めての友達ロニー。

デブメガネオタクです。いい味出してるんですよね。

 

ロニーのあだ名「グリマス」はマクドナルドのキャラクターのようですね。これか↓

アメリカだと一般的なんでしょうか?

見たことがあるような気がするくらい。。

(グリマスを検索するとアイドルマスターミリオンライブばっかりヒットしするし)

だからロニーは紫色の服きてるのか(笑)

 

ロニー、乳糖不耐症です。

牛乳とかの乳製品を摂取すると、おなかがゆるくなるっていうやつですね。

『ビッグバン セオリー』のレナードも同じ乳糖不耐症ですね。

ふたりともおならが止まらなくなるみたいです(笑)何この設定、面白すぎる。

 

それ以外にも、隣の家の女の子に自分が存在してることすら認識されてなかったり、友達がいなさ過ぎて架空の友達を作り上げた過去があったりするんですが、意外にも彼、カイルから魔法のアプリをすすめられた時、「自分に満足してる」って言って断ってるんですよね。

カイルは自分に自信が持てず、魔法のアプリに頼りっぱなしだったのとは正反対ってことですね。

ロニーに断られたことがカイルが魔法のアプリを削除する一因になってると思います。

魔法のアプリを使って刹那的な欲望を満たすこと(例えばシャーロットと遊ぶこととか、ホッケーでデレクをぶちのめすこと)が、本当に自分がやりたいこと(ダニーとのこと)をできなくなってまですることなのか、っていうのを考えるきっかけになってるはず。

自分らしく生きるってことが、自分に自信を持つってことにつながるんでしょうね。

最後にはロニーにも彼女できちゃうしね。

人生は選択の連続

「人生は選択の連続」

これ、ロニーの誕生会に行こうとするカイルを引き留める際に、シャーロットがいうセリフ。

まさにそうですね。

日常だと気づかないことも多いけど、何をやるにしても or やらないにしても、そうする or しないという選択を常にしているってことですもんね。

カイルはこの時、目の前の誘惑に負けちゃってますね。

「自分の人生を生きる」ってことを考えると、選択の大切さが身に沁みますね。

わかっちゃいるけど、なかなか難しいですけどね。

 

ちなみに、その前のシーンでのシャーロットの誘惑には誰も勝てないですよね。。

シャーロット「香水の匂いかぐ?」

カイル「うん」

シャーロット「どお?」

カイル「いい匂い」

シャーロット「今日香水つけてないけど」

ドーン。カイル撃沈(笑)

さすがSNSのフォロワー500万人。カイルじゃなくても撃沈間違いなし。

自信があるなら女子は真似すべし。

オリヴィア・ホルトがかわいい

主演のロス・リンチ目当てに行ってる方々も多そうですが、わたくしはオリヴィア・ホルトさん押しで行かせてもらいます。

 
 
 
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I am so proud of #OliviaEP and happy that I can finally share it with you guys. Hope you love it. ❤️ XO, Olivia (Link in Bio)

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ええ、めっちゃかわいいです。

映画の中では高校生なのでもっとナチュラルな感じですが、それが好感度高いです。

 

ロス・リンチもオリヴィア・ホルトもディズニーチャンネル出身とのこと。

ディズニーチャンネル出身というと、ブリトニー・スピアーズとかリンジー・ローハンとかシャイア・ラブーフとかどうもあんまり印象がよくないような気がしてしまうんですよね。

でも、ジェニファー・ラブ・ヒューイットもライアン・ゴズリングもザック・エフロンもディズニーチャンネルからキャリアをスタートしているけど好印象の人たちもいるので、人によるんですかね。

個人的にはディズニーよりもニコロデオンの方が親近感があるなぁ、アリアナ・グランデとか。Eテレでもやってるし。(そういえばニコロデオン出身で『ヘアスプレー』にも出てたアマンダ・バインズの現在の姿はかなり残念なので、特に出身は関係なさそうですね。。)

 

話がかなりそれてますが、オリヴィア・ホルトさんの今後の活躍に注目です。

 

おわりに

ところどころに小ネタも仕込んであって微妙に笑わせてくれたりもします。

 

 

ロニーも笑わせてくれますが、アニメオタクのカイルの妹も結構おかしいです。

ホッケーの試合の日の朝、朝食の時になぜか初音ミクになってる妹。意味わからん。

しかもそのまま父親とカイルのシリアスな会話に突入するっていう。どんな顔でその場にいるんだ、妹よ。

それを考えただけであのまじめなシーンも結構笑える(笑)

 

意外とまじめだったり、笑い要素もあったり、

もちろんティーンムービーとしての超甘酸っぱさも味わえるので、特に高校時代を悶々と過ごしたおっさんにおすすめですよ。

もう1回観に行こうかな。

hulu

【映画】『スマホを落としただけなのに』感想・評価(ネタバレあり)

『スマホを落としただけなのに』、初日に観ました。原作は未読。

先週公開の『search/サーチ』もそうですが、こちらもSNS絡みの映画。

感想です。

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あらすじ

麻美(北川景子)が彼氏に電話をかけると、聞き覚えのない男の声が聞こえてくる。たまたま落ちていたスマホを拾ったという男から彼氏のスマホが無事に戻ってきて安堵するが、身に覚えのないクレジットカードの請求や、SNSで繋がっているだけの親しくない友達からのしつこい連絡など、その日を境に奇妙な出来事が起こり始める。そのころ、人里離れた山の中で次々と若い女性の遺体が発見され、連続殺人事件として捜査が始まる。身元不明の遺体は、どれも長い黒髪を切り取られていた。スマホを拾ったのは誰だったのか、連続殺人事件の真犯人は……?

出典元:MovieWalker

感想

ストーリーの現実味

すこし前に、スマホを電車で落としたらインドネシアまで行ってしまったけど、現地の人から連絡があって見つかる、というちょっといい話が記事になってましたが、そんな話とは正反対の展開です。

 

落としたスマホを拾ったのが偶然にも連続殺人犯で、スマホから情報を抜き出して、結果スマホを落とした男の彼女が殺人の標的になってしまうというストーリー。

ストーリー的にはおもしろそうなんですが、映画を実際見てみると現実味があまり感じられなかったんですよね。細部に粗が目立ってどうにも話に没入できん。

 

まずは犯人。

落としたスマホからあんなに簡単にLINEっぽいやり取りを盗み見たりできるのか?とか、細かいところの信憑性が妙に気になってしまう。まあスマホの位置情報はパソコンから見れたりするから、技術的に不可能ではないのかもしれないけど。。

そもそも犯人は母子家庭で、母親からないがしろにされてきた様子が描かれているので、おそらくたいした教育も受けていないと推測されます。それにも関わらずフィッシングサイトを作ったりしてパスワードを入手したりするなど、高度な技術を有してるんですよね。このあたりも違和感。

 

あとは、千葉雄大演じる刑事・加賀谷。

プログラマーから転職してきた新人刑事のはずなんですが、やたらと優秀。

最初はヒルにかまれたり新人っぷりを発揮してますが、途中から先輩である毒島(原田泰造)より仕事ができているという意味不明さ。

途中、加賀谷ひとりで聞き込みに行ったり、毒島が寝てるなか加賀谷が英語で電話して仕事してるという場面もあったり。

最後にはそんな新人刑事を信頼して、犯人が左右どっちに行ったかを判断させるという謎。加賀谷としては、犯人が自分と同じような境遇だから同じような思考回路で遊園地の方に行ったという論理なんだろうけど、それ毒島に説明してないよね?(まぁ説明したとしてもまったく説得力がないけど。)そんな新人の判断を信じる毒島も毒島だし。しかも同じ車で来たはずなのに、なぜか加賀谷だけが先に到着して犯人ともみ合ってるという展開。毒島は犯人の背後にまわってるとか?と思ったんだけど、別にそういう訳じゃなく、ただ遅れてるだけっていう(笑)

 

成田凌の怪演

成田凌、サイコっぷりがサイコーです。

特に麻美にカフェ(バー?)で自分が犯人だと打ち明けたときの顔がまさに狂気。

その後の監禁場所でのイカレっぷりも見ものです。

ちなみにいわゆる連続殺人犯とこども時代に受けた虐待には関連がある、とこれまでの研究でわかっています。「あんたなんか産まなきゃよかった」と言われ続けた少年は、母親の愛を受けられず精神的に歪んでしまったんでしょうね。

 

スマホのセキュリティ

この映画ではスマホのロックに誕生日が設定されていて、SNSの誕生日を調べられてロックが解除されてしまいます。

IPA(情報処理推進機構)の「2017年度情報セキュリティの脅威に対する意識調査」によると、約半数がパスワードに誕生日などの推測されやすいものを設定しているらしいです。

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出典元:IPA「2017年度情報セキュリティの脅威に対する意識調査」報告書

パスワードに誕生日を設定するとかありえないですね。

しかも2段階認証も設定してなかったらヤバすぎ。実際この映画の主人公はしてませんでしたが。

Google、Amazon、Facebook、twitter、Instagram、Yahoo!、Evernoteなどなど、今やたいていのものは2段階認証を設定できるので、やっとかないとかなりまずいですよね。(楽天はできないかも?!)

 

おわりに

回想シーンで麻美と美奈代が出てくるところ、どっちがどっちなんだかこんがらがった。今の麻美=昔の美奈代で、北川景子じゃないほうが美奈代ってことはわかってるんだけど、会話とかに追い付けなかった。

この実は入れ替わってましたっていう設定も、この映画のひとつの見どころなのかもしれないけど、「ふーん、だから?」っていうレベル。

 

総評としては、リアリティがあまり感じられないので、全体的にストーリーが薄っぺらく感じたのが残念。

hulu

【映画】『search/サーチ』感想・評価(ネタバレなし・ネタバレあり)

『search/サーチ』公開初日の今日、見てきました。

大して期待もせず見に行ったんですが。。

ネタバレなしとネタバレありで感想書いてみます。

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あらすじ

16歳の女子高生マーゴットが忽然と姿を消し、行方不明事件として捜査が始まる。家出なのか、誘拐なのかわからないまま37時間が経過。娘の無事を信じる父デビッド(ジョン・チョー)は、彼女のPCにログインしSNSにアクセスを試みる。インスタグラム、フェイスブック、ツイッター……。そこに映し出されたのは、いつも明るく活発だったはずのマーゴットとはまるで異なる、別人のような娘の姿だった……。

出典元:MovieWalker

感想(ネタバレなし)

全編PCの映像だけ!

ストーリーのすべてがPCの映像だけで進んでいきます。

FaceTimeでビデオ通話していたり、デビッドが娘であるマーゴットのことを調べたりするPC画面の映像なんですが、いやはやまったく不自然なところがないんです。

ビデオ通話だけだったりすると映像が平坦でメリハリがなかったりしそうですが、途中でYouTubeとかニュースの映像も流れたりして、すごく自然で違和感がない

わたくし、PCの映像だけだということに途中までぜんぜん気づきませんでした(笑)

 

この斬新な手法もあって、2018年のサンダンス映画祭観客賞NEXT部門を受賞してます。クエンティン・タランティーノやデイミアン・チャゼルなどの映画監督の知名度を上げたサンダンス映画祭で受賞したとなると、『search/サーチ』のアニーシュ・チャガンティ監督の今後の作品にも注目ですね。チャガンティ監督、『search/サーチ』を撮るまえはGoogleのCM制作を行っていたようです。まだ27歳、若い!

 

ちなみに、公式サイトも凝った作りになってて面白いです。

www.search-movie.jp

息つく暇なし!マーゴットはどうなったのか!?はやく知りたい!

デビッドは娘マーゴットが突然いなくなってしまい、捜し始めます。

でも、とある出来事を機に娘とあまり話をしなくなったデビッドは、娘が家出したのか誘拐されたのかもわからない。

娘とはうまくいっていると思っていたが、そもそも友達が誰なのかもわからない。

そこで、まずは娘のPCからSNSにアクセスして交友関係から始めます。

フェイスブック、インスタグラム、ツイッター、Tumblr、YouCast、Reddit などなど、さまざまなSNSが登場。それらのSNSや検索結果からの些細な痕跡をもとに探し出そうとします。

いかにも怪しげな人がいたり、ヒントになりそうな投稿や写真があったりするんです。

でもそれが娘マーゴットにつながってるのかどうかもわからない。たとえ間違った痕跡だったとしても、娘のためには探すのをやめるわけにはいかない。

解決した?と思わせといてどんでん返しがあったり、マーゴットはどうなったんだ!?と早く結末が知りたくなります!

 

サスペンスとかミステリーって意外と途中で結末の想像がついてしまうものも多いですが(それだけ新しいものを作るのは難しいということなんでしょうけど)、この映画の結末はまったく想像してなかったものでした。

『search/サーチ』、久しぶりに最後の最後まで楽しめるサスペンスでした。

まじでおすすめです。ぜひ観てください。

 

感想(ネタバレあり)

ここからはネタバレありです。

この先、まだ観てない方はぜひ映画を観てからどうぞ。

 

 

hulu

 

 

マジで息がつけない展開

終盤マーゴットはたぶん生きてるんだろうなとは思いながらも、もしかしたら死んでるかも?とホントに最後まで結末が読めませんでした。

思い返せば、ヴィック捜査官と息子の怪しげなシーンもありましたね。

まずは、デビッドがTumblrの画像からバルボサ湖が怪しいと踏んで一人で向かったときのヴィック捜査官の慌てっぷりが尋常じゃなかった。なんでそこまで慌てるのかあの時点ではちょっとよくわかりませんでした。ちなみにこの時、マーゴットを突き落とした犯人である息子もちらっと出てきましたね。

あとは、ヴィック捜査官がデビッドを操作から外そうと口論していたとき。このとき息子が部屋に入ってくるんですよね。なんか違和感を感じませんでした?なんでここで部屋に入ってくるんだ?と。たぶん、息子は捜査の行方が気になって、母親であるヴィック捜査官の電話の話とかを聞いてたりしたんでしょうね。

父と娘

でも、サスペンス要素だけじゃなく、意外と父と娘の物語でしたね。

父であるデビッドは妻を亡くした悲しみとか負い目とかから、娘と話すことすらしなくなってしまった。妻のことはもちろん、娘自身のことについても。ピアノを勝手にやめてしまったのも、父が理解しないと思ったからでしょうね。

映画の序盤に、娘に「誇りに思うよ」とチャットで伝えた後、「ママもそう思っているはずだよ」と入力したものの、送信しなかったのもそういう理由からでしょう。

でも娘は母のことを話したがっていたんですよね。

事件を通して、父デビッドも娘マーゴットも、亡くなった母の思い出ばかりに浸ってないで、現実を生きることが大切なんだということに気づいたのかもしれません。

デビッドは事件前は送れなかった「ママもそう思っているはずだよ」を送れてますし、マーゴットはPCの壁紙を母と映っている写真から、父と映っている写真に変えましたね。

父と娘の関係が変わったのがわかりましたね。

展開

フェイスブックやGmailのパスワードは入力することすらしなかったのに、Yahoo!メールは一発でパスワード当てたのはちょっと納得がいかないぞ。強引すぎる。

ストーリーの展開的に、ひとつパスワードが分からないと先に進まないんだろうけど、もう少しどうにかできたでしょ。1回間違えてみるとか、パスワードがどこかに書いてあるとか。まあ細かいんだけど。

おわりに

主演のジョン・チョー、アメリカン・パイシリーズにちょい役で出てたんですよね。

もう46歳のようですが、そのころから顔ぜんぜん変わってないなぁ。

さすがアジア系、若い。

by カエレバ

その後はスタートレックシリーズにも出演し、着々とキャリアを積み上げてますね。

 

あ、枝豆って英語でも「edamame」なんですね。

 

【映画】『バーバラと心の巨人』感想・評価(ネタバレあり)

『バーバラと心の巨人』です。

初日10/12に見ましたー。

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あらすじ

ウサギの耳を頭に付けた風変わりな少女バーバラ(マディソン・ウルフ)がひとりで森にやってきて、木々に自作の“餌”を擦り付けて回る。バーバラは町に“巨人”が襲来する日が近いことに気付いていた。巨人を倒す呪文は、奇跡の大逆転を遂げた大リーガーの名前と同じ“コヴレスキー”。巨人襲来のことを誰も信じないことを承知のバーバラは、自分の殻に閉じこもっている。兄デイヴはそんな彼女を“オタク”と呼んでバカにし、家事を一手に請け負う姉カレン(イモージェン・プーツ)は妹の話を聞く暇がない。ある日、バーバラが罠の見回りをしていると、イギリスのリーズから引っ越して来た少女ソフィア(シドニー・ウェイド)が声を掛けてくるが、バーバラは無視する。新しく赴任してきたカウンセラーのモル先生(ゾーイ・サルダナ)は、バーバラの不審な行動に目を留める。イジメっ子のテイラーたち3人組がバーバラをイジメに来たとき、モル先生から呼び出されるが、バーバラはモル先生とのカウンセリングも拒絶する。誰とも交流しないバーバラだったが、またも話しかけてくるソフィアに、遂に重い口を開く。“巨人”の話を半信半疑ながら真剣に聞くソフィアに、少しずつ心を開いていくバーバラ。そして、またもバーバラをイジメにやってきたテイラーたちからソフィアが助け、2人は急接近する。だが、バーバラの行動は次第に常軌を逸していき、ソフィアでさえ「巨人はいない」と忠告するようになる。ある日、テイラーたちに襲われたバーバラを家に送り届けたソフィアは、バーバラが決して上がろうとしない2階のある部屋で、彼女が避けてきたものを目撃する。バーバラの秘密を知ったソフィアは彼女の力になりたいと思うが、バーバラは聞く耳を持たない。モル先生はカレンから事情を聞き、バーバラに「巨人はいない。現実から目を逸らすな」と語り掛ける。バーバラはパニックを起こし、嵐の中に飛び出して行く。そして、荒れ狂う波間から巨人が現れ、彼女に襲い掛かる……。

出典元:MovieWalker

感想

少女の成長物語

母が重病で死が間近であることを受け入れられない少女が、彼女だけの妄想の中の巨人を倒して現実を受け入れていく成長の物語。

 

バーバラが外に行くときにいつもつけているウサ耳やハートのポシェットは巨人に対抗するための装備なんですね。途中バーバラが「ダンジョンズ&ドラゴンズ」で遊んでるシーンもあります。巨人たちが描かれた絵本やダンジョンズ&ドラゴンズから生み出した妄想が、彼女に実際に巨人を見せていたんですね。

 

母の死を直視できないバーバラは、巨人を倒せば母の病気が治り、死を回避できると信じている

でもそんなことは決してない

生あるものには必ず死があることを巨人に教えられる。

だからこそ生きる喜びが必要だということも。

つまり、妄想の巨人なんかと戯れてないでちゃんと母と向き合えよ、って巨人自身が教えてくれたんです。

まあ心の奥底ではバーバラ自身にも本当はわかってはいたんでしょう。だって巨人は自分の妄想ですから。

ネタバレしすぎ

すでにタイトルからしてネタバレしてます。

”心の”ってついてるから、あぁ巨人はバーバラの妄想なのね、と思いながらみてしまう。

よく見ると公式サイトも上映時間106分のうち90分くらいはストーリー書いちゃってる。MovieWalkerのあらすじも。

公式サイト見てから映画見に来た人は、ストーリー的にはほぼ知ってて見てることになりますね。どうなんでしょう。

 

わたしは映画見てからあらすじを読みましたが、ソフィアがバーバラの家の2階で水の入ったコップを落としたのが、病気で寝ているバーバラの母親を見たからっていうことにあらすじ読んで初めて気づきましたよ。どんだけ鈍感か(笑)

いや、でも寝てるお母さん見ただけでコップ落とすほどの衝撃なの??

 

ちなみに、英語版だとタイトルは“I Kill Giants”。

バーバラが映画の中でも言ってますね。このタイトルだとイメージが違ってきますね。

チラシも雰囲気が全然違います。

ハリーポッターの文字も強調されていて、ファンタジー要素が強く出てます。

 
 
 
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 別バージョンも↓カッコいい感じ。

 
 
 
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 こっちはロシア語?やっぱりファンタジー調。

 
 
 
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バーバラ役のマディソン・ウルフちゃんがかわいい

ストーリーを別にしても、バーバラちゃんがかわいいのでもう十分です。

ラストは普通の女の子に戻ってしまいますが、風変りだった前半~中盤にかけてが特にgood。

バーバラ自身もそうだけど、ほかにも手作りっぽい望遠鏡とか地下の小部屋とかボートの秘密基地とか、バーバラの遊び心がふんだんにでていてすごくいいです。

 
 
 
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そんなバーバラを演じているのはマディソン・ウルフ。

映画デビューは『オン・ザ・ロード』。

ジャック・ケルアック原作で、映画化が難航していた作品ですね。

共演していたのは、キルスティン・ダンスト、クリステン・スチュワート、ヴィゴ・モーテンセン、エイミー・アダムス、エリザベス・モス、スティーブ・ブシェーミと半端ない豪華さです。

今後の活躍に期待ですね。

 
 
 
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おわりに

海辺の街とか家の雰囲気もすごくいいんです。

海とか森とかの描写も素敵です。

バーバラもかわいいしね。

 

hulu

【映画】『スカイスクレイパー』感想・評価(ネタバレあり)

ドウェイン・ジョンソン最新作!

スカイスクレイパーとは、直訳すると「空をこするもの」という意味。

摩天楼、つまり高いたてもののことですね。

ロック様が摩天楼でどんな活躍するのか楽しみです。

初日に映画館で見てきましたー。

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あらすじ

香港、ビクトリア湾の一角にそびえ立つ1000m超えの史上最大の超高層ビル、ザ・パール。ビルの安全性を証明するため、元FBI人質救出チーム隊長で、当時起きた事件によって片足を失い義足となったウィル・ソーヤー(ドウェイン・ジョンソン)とその家族が98階で暮らしている。ある日、ビルのオーナー・ツァオからビルの安全管理システムを24時間以内に分析するよう依頼されたウィルは、ビルのアクセス権限のマシンコードを託されるが……。

出典元:MovieWalker

感想

父ドウェイン・ジョンソンは強し

ロック様素敵すぎ。

家族を助けるために、みずから死地に飛び込みます。

火がでてる建物に飛び込むってなかなか難しいように思います。

 

ロック様って家族を大切にする映画が多いですよね。

これなんかもそうでした↓

by カエレバ

現実世界でもロック様はいいパパですね。

 
 
 
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強くて家族想いなロック様は最強です。

 

この映画、キーアイテムはロック様が使う粘着テープです。

隣のビルのクレーンからジャンプしたとき、胸に10センチくらいの鉄の棒がぶっ刺さるんです。

一般人の胸なら貫通するくらいの長さの鉄の棒です。

でもロック様、鉄の棒を引き抜いたら、粘着テープ貼って治療完了。

「粘着テープがあれば何でもなおせる」って(笑)。

でもロック様ならあり得る。

現にそのあとも何事もなかったかのように動きまくります。

 

お次は、ミッション・インポッシブルばりに粘着テープを使いますよー。

風力タービンへビルの外のガラスを伝っていく際に、手と靴に粘着テープをつけてビルから落ちないようにするんですね。

ってそんなん粘着力すぐなくなるわ!

トム・クルーズもびっくりです(笑)

by カエレバ

 

最後は、ボサとの最終対決の前、ロック様は「粘着テープあるか?」とザ・パールのオーナーであるツァオ・ロンにたずねます。

ザ・パールの球体展望台でロック様とボサ&手下たちは最終対決するんです。

鏡がいたる所にあって、敵も仲間もどれが実体なのかわからないっていう。

そんな中でいつどんな風に粘着テープが使われるのか、期待が膨らみます。

 

手下はロック様の徒手空拳やらで倒していき、最後に残ったボス・ボサとの直接対決。

もうここで使うしかないぞ、粘着テープ。

 

娘を人質にして、撃ったら穴に落とすぞと脅すボサ。

どう使うんだ、粘着テープ。

 

鏡を使って実は真うしろにいたロック様。

「そっちじゃない。うしろだ」ってかっこよすぎ。

そろそろ出るか?粘着テープ。

 

プロレスラーばりにボサを穴に蹴り落とすロック様。

え?

粘着テープ使わんのかい!

対決の前の振りは何だったんだ。期待させといて(笑)。

 

と思わせといて、脱出のときに使うとか?とも思ったけど結局使わない。

使えよ!(笑)

 

母ネーヴ・キャンベルも強し

ネーヴ・キャンベルと言えばスクリームシリーズ。

by カエレバ

久しぶりに見たと思ったら、2011年の『スクリーム4』以来の映画出演のようです。

『スクリーム』から20年。。そりゃあ母親役もやりますね。 

 

軍医という役柄なのか、結構強いです。

ザ・パールのセキュリティ担当の白人の方に羽交い絞めにされながらも、持っていたはさみで太もも刺して抵抗したりします。

パトカーの中ではボサの子分の黒ずくめの女(Xia)と取っ組み合って、最後には強烈なキックを食らわせたりも。

母強し。

 

でも、『スクリーム』でも言ってたよね。

「逃げ道のない2階に逃げてバカみたい」って。

火事でも上に逃げたらだめじゃんよ。

 

ALLシステム化ってこわい

見てて思ったのは、全体がシステム制御されてるものっていざとなったら怖いな、と。

この映画では、システム自体は完璧だけど、悪意のある人間によって意図的にシステムをのっとられて、結果として火事が広がる事態に陥りました。

悪意のある人間でなくても、災害であったり何かしらの理由でシステムを人間が制御できなくなるってことも起きえますよね。

今後デジタル化が進んでAIが一般的になったりしたら、そういうことも増えてくるかもしれませんね。

もうターミネーターの世界も間近かもしれません。

 

おわりに

黒ずくめの女の子Xia、気になりますね。この子↓

 
 
 
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台湾の女優さんのようです。25歳。

ミステリアスな感じがよかったですね。今後の活躍にも期待です。

 

ちなみにドウェイン・ジョンソン主演作は見飽きたっていう記事があります。

deadline.com

いやいや、そんなことないですよ。

少なくともドウェイン・ジョンソン好きなら見るべきです。

 

hulu