15年くらい前の話。
『サマータイムマシン・ブルース』の舞台挨拶を見に新宿武蔵野館に行ったんです。映画も舞台挨拶も終わって、エレベーターで1階まで行ったところ、ケータイを落としたことに気づいたわたし。やべーと思い、階段を使ってダッシュで映画館まで戻って受付に行ったら、まぁすぐに見つかったんです。
一安心してたんですが、帰り際いっしょに見に行っていた連れに「さっき階段で上野樹里とすれ違ったよ」と。
わたくし、まったく気づきませんでした。
しかも関係者っぽい人に止められてたらしいんですが、それすら気づいてないという(笑)
なんとなくもったいないことしたような気がしてます(笑)
そんな思い出の新宿武蔵野館で『ステータス・アップデート』見てきました。
あらすじ
カリフォルニア出身の青年カイル(ロス・リンチ)は、両親の別居をきっかけに、母と妹とともに祖父のいるコネチカット州へ移り住む。自分に自信のないカイルは学校になじめず、恋人がいないことが悩みの種だった。そんなある日、不思議な男が、“ユニバース”というソーシャルアプリがダウンロードされたスマホをカイルに手渡す。ユニバースに投稿したことは、すべて現実になるという。カイルは魔法のアプリを駆使して望むものを何でも手に入れるが、やがて重大なことに気がついていく。そして、人生最大の選択に迫られ……。
出典元:MovieWalker
感想
ティーンムービーの甘酸っぱさよ
いやもう予想通りというか、まさにこういうのを求めて観に来てるんですよ!
おっさんのからすると日常の渇きを癒しにティーンものを観に来てんすよ。
ダニーの部屋で彼女が作った曲を一緒に歌っちゃうシーンなんてサイコーに甘酸っぱいですよ。ダニーの恥じらってる姿がまじでキュートです。
観覧車に乗ってるふたりも初々しさがあっていいなぁ。
中盤、お約束的だけど、魔法のアプリで調子にのったカイルが好き勝手やってダニーともロニーとも疎遠になっちゃう。
魔法のアプリで望むものを手に入れていたことを聞き、だまされてたと感じてしまったダニーはカイルから離れていっちゃうんですよね。
なんかふと『ルビー・スパークス』を思い出しました。
『ルビー・スパークス』は主人公が書いた小説のヒロインが現実世界に現れるっていうもので、ヒロインは主人公が小説に書いたとおりに行動するっていうお話。
『ルビー・スパークス』ではヒロインが主人公の思うがままに操られていたことに気付いてショックを受けるんです。
『ステータス・アップデート』では、主人公自身が変化できることを彼女が知ってしまいショックをうけますね。
意のままに操れるのが彼女か自分(主人公)かという違いはあるものの、両方とも彼女の方からしてみたら知らないところで、不正っぽいことをされていたらいやですよね。
まあ、でもやっぱり最終的には元通り。
きっかけはカイルのお母さんの言葉ですね。「自分の責任でやり直すしかない。」
まわりに流されて、自分でも制御できないところまで来てしまっていたことに気づいてたカイルは、ダニーにもロニーにも本心から謝ることでもとにもどれましたね。
いやーよかった。
コンクールに客席から現れるなんて、いやもう素敵な演出ですよ。鳥肌たちました。
脇役ロニーがいい味出してる
カイルが転校してきて初めての友達ロニー。
デブでメガネでオタクです。いい味出してるんですよね。
ロニーのあだ名「グリマス」はマクドナルドのキャラクターのようですね。これか↓
レムコ社 マクドナルドランド グリマス フィギュア REMCO McDonald's McDonaldland GRIMACE Figure #マクドナルドランド #グリマス #McDonaldland #GRIMACE #Mc… https://t.co/THb5YjxO74 pic.twitter.com/09O2fI9G0p
— ロボットロボット (@rr2x) 2017年5月17日
アメリカだと一般的なんでしょうか?
見たことがあるような気がするくらい。。
(グリマスを検索するとアイドルマスターミリオンライブばっかりヒットしするし)
だからロニーは紫色の服きてるのか(笑)
ロニー、乳糖不耐症です。
牛乳とかの乳製品を摂取すると、おなかがゆるくなるっていうやつですね。
『ビッグバン セオリー』のレナードも同じ乳糖不耐症ですね。
ふたりともおならが止まらなくなるみたいです(笑)何この設定、面白すぎる。
それ以外にも、隣の家の女の子に自分が存在してることすら認識されてなかったり、友達がいなさ過ぎて架空の友達を作り上げた過去があったりするんですが、意外にも彼、カイルから魔法のアプリをすすめられた時、「自分に満足してる」って言って断ってるんですよね。
カイルは自分に自信が持てず、魔法のアプリに頼りっぱなしだったのとは正反対ってことですね。
ロニーに断られたことがカイルが魔法のアプリを削除する一因になってると思います。
魔法のアプリを使って刹那的な欲望を満たすこと(例えばシャーロットと遊ぶこととか、ホッケーでデレクをぶちのめすこと)が、本当に自分がやりたいこと(ダニーとのこと)をできなくなってまですることなのか、っていうのを考えるきっかけになってるはず。
自分らしく生きるってことが、自分に自信を持つってことにつながるんでしょうね。
最後にはロニーにも彼女できちゃうしね。
人生は選択の連続
「人生は選択の連続」
これ、ロニーの誕生会に行こうとするカイルを引き留める際に、シャーロットがいうセリフ。
まさにそうですね。
日常だと気づかないことも多いけど、何をやるにしても or やらないにしても、そうする or しないという選択を常にしているってことですもんね。
カイルはこの時、目の前の誘惑に負けちゃってますね。
「自分の人生を生きる」ってことを考えると、選択の大切さが身に沁みますね。
わかっちゃいるけど、なかなか難しいですけどね。
ちなみに、その前のシーンでのシャーロットの誘惑には誰も勝てないですよね。。
シャーロット「香水の匂いかぐ?」
カイル「うん」
シャーロット「どお?」
カイル「いい匂い」
シャーロット「今日香水つけてないけど」
ドーン。カイル撃沈(笑)
さすがSNSのフォロワー500万人。カイルじゃなくても撃沈間違いなし。
自信があるなら女子は真似すべし。
オリヴィア・ホルトがかわいい
主演のロス・リンチ目当てに行ってる方々も多そうですが、わたくしはオリヴィア・ホルトさん押しで行かせてもらいます。
ええ、めっちゃかわいいです。
映画の中では高校生なのでもっとナチュラルな感じですが、それが好感度高いです。
ロス・リンチもオリヴィア・ホルトもディズニーチャンネル出身とのこと。
ディズニーチャンネル出身というと、ブリトニー・スピアーズとかリンジー・ローハンとかシャイア・ラブーフとかどうもあんまり印象がよくないような気がしてしまうんですよね。
でも、ジェニファー・ラブ・ヒューイットもライアン・ゴズリングもザック・エフロンもディズニーチャンネルからキャリアをスタートしているけど好印象の人たちもいるので、人によるんですかね。
個人的にはディズニーよりもニコロデオンの方が親近感があるなぁ、アリアナ・グランデとか。Eテレでもやってるし。(そういえばニコロデオン出身で『ヘアスプレー』にも出てたアマンダ・バインズの現在の姿はかなり残念なので、特に出身は関係なさそうですね。。)
話がかなりそれてますが、オリヴィア・ホルトさんの今後の活躍に注目です。
おわりに
ところどころに小ネタも仕込んであって微妙に笑わせてくれたりもします。
ロニーも笑わせてくれますが、アニメオタクのカイルの妹も結構おかしいです。
ホッケーの試合の日の朝、朝食の時になぜか初音ミクになってる妹。意味わからん。
しかもそのまま父親とカイルのシリアスな会話に突入するっていう。どんな顔でその場にいるんだ、妹よ。
それを考えただけであのまじめなシーンも結構笑える(笑)
意外とまじめだったり、笑い要素もあったり、
もちろんティーンムービーとしての超甘酸っぱさも味わえるので、特に高校時代を悶々と過ごしたおっさんにおすすめですよ。
もう1回観に行こうかな。