『search/サーチ』公開初日の今日、見てきました。
大して期待もせず見に行ったんですが。。
ネタバレなしとネタバレありで感想書いてみます。
あらすじ
16歳の女子高生マーゴットが忽然と姿を消し、行方不明事件として捜査が始まる。家出なのか、誘拐なのかわからないまま37時間が経過。娘の無事を信じる父デビッド(ジョン・チョー)は、彼女のPCにログインしSNSにアクセスを試みる。インスタグラム、フェイスブック、ツイッター……。そこに映し出されたのは、いつも明るく活発だったはずのマーゴットとはまるで異なる、別人のような娘の姿だった……。
出典元:MovieWalker
感想(ネタバレなし)
全編PCの映像だけ!
ストーリーのすべてがPCの映像だけで進んでいきます。
FaceTimeでビデオ通話していたり、デビッドが娘であるマーゴットのことを調べたりするPC画面の映像なんですが、いやはやまったく不自然なところがないんです。
ビデオ通話だけだったりすると映像が平坦でメリハリがなかったりしそうですが、途中でYouTubeとかニュースの映像も流れたりして、すごく自然で違和感がない。
わたくし、PCの映像だけだということに途中までぜんぜん気づきませんでした(笑)
この斬新な手法もあって、2018年のサンダンス映画祭観客賞NEXT部門を受賞してます。クエンティン・タランティーノやデイミアン・チャゼルなどの映画監督の知名度を上げたサンダンス映画祭で受賞したとなると、『search/サーチ』のアニーシュ・チャガンティ監督の今後の作品にも注目ですね。チャガンティ監督、『search/サーチ』を撮るまえはGoogleのCM制作を行っていたようです。まだ27歳、若い!
ちなみに、公式サイトも凝った作りになってて面白いです。
息つく暇なし!マーゴットはどうなったのか!?はやく知りたい!
デビッドは娘マーゴットが突然いなくなってしまい、捜し始めます。
でも、とある出来事を機に娘とあまり話をしなくなったデビッドは、娘が家出したのか誘拐されたのかもわからない。
娘とはうまくいっていると思っていたが、そもそも友達が誰なのかもわからない。
そこで、まずは娘のPCからSNSにアクセスして交友関係から始めます。
フェイスブック、インスタグラム、ツイッター、Tumblr、YouCast、Reddit などなど、さまざまなSNSが登場。それらのSNSや検索結果からの些細な痕跡をもとに探し出そうとします。
いかにも怪しげな人がいたり、ヒントになりそうな投稿や写真があったりするんです。
でもそれが娘マーゴットにつながってるのかどうかもわからない。たとえ間違った痕跡だったとしても、娘のためには探すのをやめるわけにはいかない。
解決した?と思わせといてどんでん返しがあったり、マーゴットはどうなったんだ!?と早く結末が知りたくなります!
サスペンスとかミステリーって意外と途中で結末の想像がついてしまうものも多いですが(それだけ新しいものを作るのは難しいということなんでしょうけど)、この映画の結末はまったく想像してなかったものでした。
『search/サーチ』、久しぶりに最後の最後まで楽しめるサスペンスでした。
まじでおすすめです。ぜひ観てください。
感想(ネタバレあり)
ここからはネタバレありです。
この先、まだ観てない方はぜひ映画を観てからどうぞ。
マジで息がつけない展開
終盤マーゴットはたぶん生きてるんだろうなとは思いながらも、もしかしたら死んでるかも?とホントに最後まで結末が読めませんでした。
思い返せば、ヴィック捜査官と息子の怪しげなシーンもありましたね。
まずは、デビッドがTumblrの画像からバルボサ湖が怪しいと踏んで一人で向かったときのヴィック捜査官の慌てっぷりが尋常じゃなかった。なんでそこまで慌てるのかあの時点ではちょっとよくわかりませんでした。ちなみにこの時、マーゴットを突き落とした犯人である息子もちらっと出てきましたね。
あとは、ヴィック捜査官がデビッドを操作から外そうと口論していたとき。このとき息子が部屋に入ってくるんですよね。なんか違和感を感じませんでした?なんでここで部屋に入ってくるんだ?と。たぶん、息子は捜査の行方が気になって、母親であるヴィック捜査官の電話の話とかを聞いてたりしたんでしょうね。
父と娘
でも、サスペンス要素だけじゃなく、意外と父と娘の物語でしたね。
父であるデビッドは妻を亡くした悲しみとか負い目とかから、娘と話すことすらしなくなってしまった。妻のことはもちろん、娘自身のことについても。ピアノを勝手にやめてしまったのも、父が理解しないと思ったからでしょうね。
映画の序盤に、娘に「誇りに思うよ」とチャットで伝えた後、「ママもそう思っているはずだよ」と入力したものの、送信しなかったのもそういう理由からでしょう。
でも娘は母のことを話したがっていたんですよね。
事件を通して、父デビッドも娘マーゴットも、亡くなった母の思い出ばかりに浸ってないで、現実を生きることが大切なんだということに気づいたのかもしれません。
デビッドは事件前は送れなかった「ママもそう思っているはずだよ」を送れてますし、マーゴットはPCの壁紙を母と映っている写真から、父と映っている写真に変えましたね。
父と娘の関係が変わったのがわかりましたね。
展開
フェイスブックやGmailのパスワードは入力することすらしなかったのに、Yahoo!メールは一発でパスワード当てたのはちょっと納得がいかないぞ。強引すぎる。
ストーリーの展開的に、ひとつパスワードが分からないと先に進まないんだろうけど、もう少しどうにかできたでしょ。1回間違えてみるとか、パスワードがどこかに書いてあるとか。まあ細かいんだけど。
おわりに
主演のジョン・チョー、アメリカン・パイシリーズにちょい役で出てたんですよね。
もう46歳のようですが、そのころから顔ぜんぜん変わってないなぁ。
さすがアジア系、若い。
ジェイソン・ビッグス ポニーキャニオン 2001-02-07
売り上げランキング : 49800
|
その後はスタートレックシリーズにも出演し、着々とキャリアを積み上げてますね。
あ、枝豆って英語でも「edamame」なんですね。