『バーバラと心の巨人』です。
初日10/12に見ましたー。
あらすじ
ウサギの耳を頭に付けた風変わりな少女バーバラ(マディソン・ウルフ)がひとりで森にやってきて、木々に自作の“餌”を擦り付けて回る。バーバラは町に“巨人”が襲来する日が近いことに気付いていた。巨人を倒す呪文は、奇跡の大逆転を遂げた大リーガーの名前と同じ“コヴレスキー”。巨人襲来のことを誰も信じないことを承知のバーバラは、自分の殻に閉じこもっている。兄デイヴはそんな彼女を“オタク”と呼んでバカにし、家事を一手に請け負う姉カレン(イモージェン・プーツ)は妹の話を聞く暇がない。ある日、バーバラが罠の見回りをしていると、イギリスのリーズから引っ越して来た少女ソフィア(シドニー・ウェイド)が声を掛けてくるが、バーバラは無視する。新しく赴任してきたカウンセラーのモル先生(ゾーイ・サルダナ)は、バーバラの不審な行動に目を留める。イジメっ子のテイラーたち3人組がバーバラをイジメに来たとき、モル先生から呼び出されるが、バーバラはモル先生とのカウンセリングも拒絶する。誰とも交流しないバーバラだったが、またも話しかけてくるソフィアに、遂に重い口を開く。“巨人”の話を半信半疑ながら真剣に聞くソフィアに、少しずつ心を開いていくバーバラ。そして、またもバーバラをイジメにやってきたテイラーたちからソフィアが助け、2人は急接近する。だが、バーバラの行動は次第に常軌を逸していき、ソフィアでさえ「巨人はいない」と忠告するようになる。ある日、テイラーたちに襲われたバーバラを家に送り届けたソフィアは、バーバラが決して上がろうとしない2階のある部屋で、彼女が避けてきたものを目撃する。バーバラの秘密を知ったソフィアは彼女の力になりたいと思うが、バーバラは聞く耳を持たない。モル先生はカレンから事情を聞き、バーバラに「巨人はいない。現実から目を逸らすな」と語り掛ける。バーバラはパニックを起こし、嵐の中に飛び出して行く。そして、荒れ狂う波間から巨人が現れ、彼女に襲い掛かる……。
出典元:MovieWalker
感想
少女の成長物語
母が重病で死が間近であることを受け入れられない少女が、彼女だけの妄想の中の巨人を倒して現実を受け入れていく成長の物語。
バーバラが外に行くときにいつもつけているウサ耳やハートのポシェットは巨人に対抗するための装備なんですね。途中バーバラが「ダンジョンズ&ドラゴンズ」で遊んでるシーンもあります。巨人たちが描かれた絵本やダンジョンズ&ドラゴンズから生み出した妄想が、彼女に実際に巨人を見せていたんですね。
母の死を直視できないバーバラは、巨人を倒せば母の病気が治り、死を回避できると信じている。
でもそんなことは決してない。
生あるものには必ず死があることを巨人に教えられる。
だからこそ生きる喜びが必要だということも。
つまり、妄想の巨人なんかと戯れてないでちゃんと母と向き合えよ、って巨人自身が教えてくれたんです。
まあ心の奥底ではバーバラ自身にも本当はわかってはいたんでしょう。だって巨人は自分の妄想ですから。
ネタバレしすぎ
すでにタイトルからしてネタバレしてます。
”心の”ってついてるから、あぁ巨人はバーバラの妄想なのね、と思いながらみてしまう。
よく見ると公式サイトも上映時間106分のうち90分くらいはストーリー書いちゃってる。MovieWalkerのあらすじも。
公式サイト見てから映画見に来た人は、ストーリー的にはほぼ知ってて見てることになりますね。どうなんでしょう。
わたしは映画見てからあらすじを読みましたが、ソフィアがバーバラの家の2階で水の入ったコップを落としたのが、病気で寝ているバーバラの母親を見たからっていうことにあらすじ読んで初めて気づきましたよ。どんだけ鈍感か(笑)
いや、でも寝てるお母さん見ただけでコップ落とすほどの衝撃なの??
ちなみに、英語版だとタイトルは“I Kill Giants”。
バーバラが映画の中でも言ってますね。このタイトルだとイメージが違ってきますね。
チラシも雰囲気が全然違います。
ハリーポッターの文字も強調されていて、ファンタジー要素が強く出てます。
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別バージョンも↓カッコいい感じ。
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こっちはロシア語?やっぱりファンタジー調。
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バーバラ役のマディソン・ウルフちゃんがかわいい
ストーリーを別にしても、バーバラちゃんがかわいいのでもう十分です。
ラストは普通の女の子に戻ってしまいますが、風変りだった前半~中盤にかけてが特にgood。
バーバラ自身もそうだけど、ほかにも手作りっぽい望遠鏡とか地下の小部屋とかボートの秘密基地とか、バーバラの遊び心がふんだんにでていてすごくいいです。
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そんなバーバラを演じているのはマディソン・ウルフ。
映画デビューは『オン・ザ・ロード』。
ジャック・ケルアック原作で、映画化が難航していた作品ですね。
共演していたのは、キルスティン・ダンスト、クリステン・スチュワート、ヴィゴ・モーテンセン、エイミー・アダムス、エリザベス・モス、スティーブ・ブシェーミと半端ない豪華さです。
今後の活躍に期待ですね。
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おわりに
海辺の街とか家の雰囲気もすごくいいんです。
海とか森とかの描写も素敵です。
バーバラもかわいいしね。