くろログ

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Netflix『ザ・シューター』映画化もされた小説のドラマ版!

今回は、過去に映画化もされている小説のドラマ版『ザ・シューター』をご紹介。

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『ザ・シューター』はどんなドラマ?

かつてアフガニスタンで海兵隊の最高の狙撃兵として活躍していたボブ・リー・スワガーは、今は引退して家族と穏やかな生活を送っている。

そんなある日、元上官のアイザック・ジョンソンがボブの家を訪ねてくる。アイザックは、シアトルでのアメリカ大統領の演説時に実行が予告された暗殺計画を阻止するようボブに依頼。暗殺は、1キロ以上先からの狙撃を成功させられる非常に優れた狙撃手であるソロトフの計画だと考えられているとのこと。

なんと、そのソロトフはアフガニスタンでボブを負傷させ、相棒のドニーを殺した憎むべき相手だった!

ボブはドニーのかたきを討つべく、アイザックの暗殺計画阻止のチームに入る。

往時は”ボブ・ザ・ネイラー(仕留め屋)“と呼ばれたボブは最高の狙撃手としての能力を大いに発揮し、大統領までの距離や高度、障害物を計算し、ソロトフが狙撃するであろう場所を特定した。

そして大統領の演説当日。ボブはすべてがだったことに気づかされる。。

真の犯人は誰だ!?緊迫のストーリー

罠にはまったボブ・リー・スワガー。狙撃犯として指名手配されてしまいます。

一度は捕まってしまうものの、逃亡しながら真相を暴き、自身の疑いを晴らそうと奔走します。元相棒ドニーの遺族を頼りにしたり、FBI捜査官のネイディーン・メンフィスの協力を得ることができたりし、ボブにも、そして見ているわたし達にも真相が徐々にわかってきます。

もはや絶体絶命のような場面においてもボブはあきらめないんです。実際にはシーズン1はある陰謀が絡んでいて、ボブだけでなく一家に災難が降りかかってくるので、見ている側としてはハラハラしっぱなし。見ているこちらも、ムリじゃね?っていう状況から形勢を逆転させたりします。それは自分自身の無実を証明するためでもあるんですが、家族のためにでもあるんですね。自分を信じて待っていてくれている妻子のために、ボブは絶対にあきらめません。いやはやそんなボブに心動かされます

シーズン1最後はきっちり決めてくれます、ボブ。サイコーにかっこいい

小説・映画との違いは?

ドラマ版『ザ・シューター』は、小説『極大射程』をはじめとするいわゆるボブ・リー・スワガー三部作や映画の『ザ・シューター/極大射程』に基づいて作られてはいるものの、所々変更点もあります。

例えば、ストーリーにそこまで影響を与えるものではないですが、時代背景が異なっています。ドラマ版ではボブはアフガニスタン帰還兵となっていますが、小説版ではベトナム帰還兵、映画版ではアフリカ帰還兵でした。それぞれが発行・放映された時代に合わせての変更点ですね(小説は1993年、映画は2007年、ドラマは2016年)。

大きく異なる点としては、ドラマ版ではボブが結婚しこどももいるという点でしょう。小説版・映画版ではともに独身として描かれていましたが、ドラマ版では奥さん・こどももストーリーに影響を与える役どころとして描かれています。(奥さんの名前はジュリー。小説版・映画版ではドニーの奥さんがジュリーだったので、いわばヒロインの名前としては一緒です。ちなみにドラマ版のジュリーはシャンテル・ヴァンサンテンが演じ、映画版ではケイト・マーラが演じていました。どちらも美しい。)

ちなみに、小説版・映画版・ドラマ版の中では一番映画があっさりしています。おそらく2時間という時間の関係もあるのかと思います。狙撃を行った犯人(!)も小説とは違いかなり意外でしたし、映画はちょっと淡泊すぎると感じました。小説版をすべて描くには2時間では全く足りませんね。

一方、小説版・ドラマ版はかなりの濃密さで作られています。ドラマ版は、シーズン1がボブ・リー・スワガー三部作の一作目である『極大射程』に基づいて作成され、シーズン2・シーズン3はそれぞれ三作目『狩りのとき』・二作目『ブラックライト』にストーリーの一部が基づいた形のオリジナルストーリーとして作られています。小説版・ドラマ版は、ストーリー的に濃く、アクションものなのでサクサク読め(見れ)ながらも、読み終わった後・見終わった後はかなりの充実感が得られます。(ちなみに小説版は二作目以降の翻訳がひどくて非常に読みにくいのは残念ですが。。”Negative”を「否定的だ」と訳してたりしますし、英語の語順のまま翻訳しているのか倒置がやたら多いので、文章を一回読んだだけだと意味が理解できなく何度も読み返す必要があったりします。)

製作総指揮にマーク・ウォールバーグ!

なんとこのドラマ『ザ・シューター』、マーク・ウォールバーグが製作総指揮のひとりとして名を連ねているんです。

マーク・ウォールバーグと言えば、映画版の『ザ・シューター/極大射程』で主役のボブ・リー・スワガーを演じていました。(ドラマ版では一瞬たりとも出演していません。)

過去に映画に出演していたマーク・ウォールバーグはなぜドラマ版を作ることにしたのでしょう?

わたしが思うに、マーク・ウォールバーグは映画版の出来に不満があったのかな、と。不満があったからこそ今度は製作側として自分に納得のいく形で、改めてドラマ版『ザ・シューター』を作りたかったのだと思います。

そんなマーク・ウォールバーグの思いが詰まっているからこそ、一種の爽快ささえ感じるボブの強さや数々の手に汗握る展開など、早く続きが見たいと思わせるドラマになっていると感じます。

おわりに

なんと言っても、ボブの奥さん役のシャンテル・ヴァンサンテンでしょう。

シャンテル・ヴァンサンテンは10代のころからモデルとして活躍していて、最近では海外ドラマでもよく見ますね。

Amazonプライムビデオの『ザ・ボーイズ』にも出演していましたが、あちらはゲスト枠であんまり出てこないんですよね。それに比べて『ザ・シューター』の方はがっつり出てきます。この美貌をたくさん見られるだけでサイコーです。

 
 
 
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というわけで『ザ・シューター』、私は何度か見直しましたが、非常におすすめです。