2014年に公開された『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』という映画があります。
その中で出てきた「グリルドチーズ」という料理がめっっちゃうまそうなんです。
映画観終わって家帰ったら自分で作って食べたいと思うくらい美味しそうです。
今回紹介する『ザ・シェフ・ショー』は、そのグリルドチーズも含めた『ザ・シェフ』の中で出てくる料理を全部、作ってしまうドキュメンタリーです。
しかも!料理するのは、『ザ・シェフ』で主役を演じたジョン・ファヴロー!
映画を再現してくれているようで、もうサイコーです。
『ザ・シェフ・ショー』とはどんな番組??
映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』で監督・脚本・製作・主演を務めたジョン・ファヴローと、韓国系アメリカ人で料理人のロイ・チョイが、好きな料理を作って共演したスターにふるまったり、有名な料理店に出向いてコラボしたりします。
基本はジョン・ファヴロー、ロイ・チョイのふたりが料理する番組なんですが、この人たちマジで楽しそうに料理するんです。
しかも作った料理が本当においしそう。
観たら食べたくなるというより、観たら自分で作って食べたくなりますよ。
そもそもジョン・ファヴロー、ロイ・チョイって誰??
この番組のホストはジョン・ファヴローとロイ・チョイなんですが、それ誰?っていう方々に説明しときますね。
ジョン・ファヴロー
この人多才すぎるんです。
俳優だけでなく、監督や脚本家、プロデューサーとしても活躍してます。
関わった作品を上げるときりがないほどです。
超有名どころだと『アイアンマン』や『アイアンマン2』の監督・製作総指揮・出演してますね。それ以降のアヴェンジャーズ作品でも製作総指揮を務めたりしてます。
ちなみに、『アイアンマン3』の監督を降板したのは、映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』を撮るためだったとも言われてます。
2019年公開の実写版『ライオン・キング』の監督もこの人です。
俳優としては、『ディープ・インパクト』や『ウルフ・オブ・ウォールストリート』なんかに出演してます。
海外ドラマ『フレンズ』にもシーズン3にモニカの恋人役として4話出演してました。
映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』も監督・脚本・製作・主演を務めてますが、『ザ・シェフ・ショー ~だから料理は楽しい!~』もジョン・ファヴローが原案を書いて監督までしてます。
ロイ・チョイ
韓国生まれLA育ち。
ヒルトンホテルや4つ星・5つ星レストランで料理の経験を積んだあと、2008年にフードトラックで料理を始めます。ロイ・チョイのフードトラック「kogi」はLAのフードトラックブームの先駆けになるほどの人気っぷりだったようです。
2010年には、Food&Wine誌が選ぶベスト・ニュー・シェフの一人に選出。
さらに2016年にはTIME誌の世界で最も影響力のある100人に選出されてます。2016年の受賞者としては『Veep』のジュリア・ルイス=ドレイファスやドウェイン・ジョンソン、ケンドリック・ラマー、アリアナ・グランデ、ニッキー・ミナージュなどなど。日本人だと草間彌生がこの年に受賞してます。めっちゃすごい人のようですね。
ちなみに、映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』では、テクニカルアドバイザーとして参加してます。この時、ジョン・ファヴローはロイ・チョイのもとで料理を学んだということです。
と言うわけで、続いてはこの番組の魅力を語っていきます。
料理が超うまそう
映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』で出てきた料理は網羅してます。
・グリルドチーズ
・クバーノ
・ベリー&クリーム
・スカーレットのパスタ
・チョコレートラバケーキ(フォンダンショコラ)
・ベニエ
実際作ってるのを見ると、マジでうまそうです。
ベニエは、映画でも出てくるニューオーリンズのカフェデュモンドのベニエミックスを使って作ってます。1回失敗して、2回作ってます。(1回目は賞味期限が切れてるっていう(笑))
料理の最中、ジョン・ファヴローがロイ・チョイに手順を聞くシーンがあるんですが、以前ロイに習った手順と違ったりして、その掛け合いが面白かったりします。
また、自分たち作るだけでなく、有名レストランを訪れたりもしてます。
例えば、アトランタにあるHoleman&Finch。
ここを訪れてハンバーガーを焼いて食べてます。
美味そう。垂涎ものです。
後述のアベンジャーズのメンバーと行ったのはThe Optimist。こちらもアトランタ。
ちなみに訪れたレストランに対しては、お返しとしてジョンとロイが料理をふるまってます。 こういうのって素敵ですね。
テキサス州オースティンでは、テキサスBBQのフランクリンバーベキューを訪れます。このお店とオーナーのアーロン・フランクリンは、映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』でも出てきます。
テキサスBBQは一晩かけて低温で焼くので、外側が真っ黒いのですが、切るとめっちゃうまそうなんです。
この投稿をInstagramで見る
ゲストが豪華
第1回のゲストはグウィネス・パルトロー。
この回では、グウィネス・パルトローがアベンジャーズシリーズで演じたペッパー・ポッツという役名にちなんだ料理を3人で作ってます。
ちなみに場所は、グウィネス・パルトローが立ち上げたライフスタイルブランド「goop」カリフォルニアの本社のようです。
ともにユダヤ系をルーツを持つジョン・ファヴローとグウィネス・パルトローが、ユダヤ人の言語あであるイディッシュ語で遊ぶ場面などもあります。
第2回は、ロバート・ダウニー・Jrとトム・ホランド。
この時はゲストと一緒に料理はしてませんが、アベンジャーズシリーズの監督であるルッソ兄弟や、プロデューサーのケヴィン・ファイギとともにレストランで料理を食べながらそれまでの作品の話や料理の話に花を咲かせます。
トム・ホランドが人生初のカキを食べます。
第5回は、映画監督のロバート・ロドリゲスがでてます。
ロバート・ロドリゲスと言えば、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』や『パラサイト』、『スパイ・キッズ』シリーズで有名ですね。
第5回はロバート・ロドリゲス邸に行って、ピザを作ります。
家にピザ窯があるのも驚きですが、小麦粉ではなくカリフラワーの生地でピザを作ったりするのも面白いです。
ちなみにこの回では、予算がなかったころのロバート・ロドリゲスの映画製作の苦労話なども聞けます。
そのころは映像と音声を別々にとって後で編集の際に一緒に合わせてたらしいのですが、そのうち口の動きと音声が合わなくなって気に入らないので、途中で急に犬を映したりするそうです(笑)
ロバート・ロドリゲスは短いカットを重ねたテンポのいいアクションが魅力の監督ですが、このカットの手法が自身の作品の特徴になったと語っています。
おわりに
この番組はアメリカの番組なので会話はすべて英語のなんですが、たまーに日本語の単語が出てきたりします。
例えば「みりん」。日本発祥の調味料ですので、海外でも「みりん」と呼ばれるんですね。
あとは「うま味」。日本人が発見した「甘味」「酸味」「塩味」「苦味」に続く第5の味覚ですね。こちらも同様にそのまま発音されてるんですね。
この番組観てしまうと、すべての料理がおいしそうで、自分で作って食べるだけに飽き足らず、もうフードトラックやりたくなってきちゃいます。