特殊能力を持つスーパーヒーローってあこがれますよね。特に男子ならなおさら。
でもそんな憧れの対象となるはずのスーパーヒーローが実はマジでクソな奴だったら、どうしましょう。
今回はそんな腐ったスーパーヒーローがでてくる『ザ・ボーイズ』のご紹介です。
『ザ・ボーイズ』はどんな話?
特殊能力を持つスーパーヒーローが一般人からは英雄としてとらえられています。
なぜならスーパーヒーローたちは「ヴォートインターナショナル社」によって管理され、各地で治安を維持するヒーロー活動を行ったり、さまざまなエンターテイメント作品に登場したりしているから。
そんなスーパーヒーローたちですが、表立っては英雄視されているものの、実際のところ裏ではかなり傲慢で、権力や私利私欲に取りつかれていて、堕落しきっています。
そんな中、ヒューイはスーパーヒーローのひとりであるAトレインに恋人を誤って殺されてしまう。
ヴォート社からは謝罪と賠償の申し出を受けるものの、社員やAトレインには誠意のかけらも見られない。ヒューイはヴォート社に対して怒りを覚えながらも何もするできない無力感に苛まれます。そんな状況において、ヴォート社が公表しなかった恋人の死の真相やヴォート社からの申し出を断ったことを知っているFBI捜査官を名乗るブッチャーと出会います。
ブッチャーはスーパーヒーローたちの堕落しきった実態を語り、ヒーローたちに復讐することが“ザ・ボーイズ”の使命だとヒューイを誘います。ヒューイは疑いながらもヴォート社やAトレインの説明がでたらめである証拠を見せられたことで、”ザ・ボーイズ“の一員としてスーパーヒーローたちに復讐することを決意する。
“セブン”のメンバーと能力
200人を超えるスーパーヒーローが各地で活動してますが、その中でも人気が高く実力が認められた7人は“セブン”の一員として活躍しています。
1シーズン目の最初期の段階でのセブンのメンバーとその能力等について挙げてみます。(ちなみにひとり引退した直後なので6人です)
ホームランダー
セブンの絶対的なリーダー。
目から赤い光線を出す。X-MENのサイクロップスみたいな感じだが、サイクロップスとは違い好きな時に光線を出せる。基本的にはこの光線で攻撃する。空も飛べるし、透視もできる。聴覚も鋭く、怪力で銃弾をもはじく強靭な肉体を持っている。最強。
星条旗を模したマントを羽織っている。
公の姿はまさに”英雄“だが、実際はサディスティックで自己陶酔的。巻き添えもいとわず目から光線出すので、犠牲者続出。でも真相はヴォート社によって葬られるため、イメージを保っている。
クイーン・メイヴ
驚異的な体力と強靭な肉体を持つ。走っているトラックにぶつかっても傷ひとつつかず、むしろトラックの方が壊れちゃう。
衣装はアマゾネス風。
セブンにおける“良心的”な感じで以前は正義感にあふれてたが、今ではホームランダーや他のヒーローの腐敗・堕落に対しては幻滅し、もはや諦めてる。
トランスルーセント
透明になれる。
皮膚を炭素系メタ物質に変え、光を捻じ曲げて周囲と同化することで見えなくしている。また、炭素の性質から皮膚をダイヤモンド並みに固くすることができるため、刃物や銃では傷すらつけられない。
性格的には下劣。透明になってトイレで覗き見したりしてる。最悪。
ちなみに「トランスルーセント」の英語の意味は半透明なので、名称としては微妙(笑)
Aトレイン
高速で移動できる。
速度的にはトラック1周を1秒少しで走るくらいの速度。めっちゃ速い。
同じ能力を持つショックウェイブとの世界最速をかけての競走が一大イベントとしてテレビで放送されたりしている。
ヒューイの恋人を誤って殺してしまうが、そのことをネタにして話してたりするなど、やっぱり人間としては腐ってる。
ディープ
水中で呼吸できる。
また水に住む生き物と会話もできる。
自称セブンのナンバー2。
とはいえ水場でしか活躍できず能力的には見劣りするので、セブンのほかのメンバーからは見下されている。
女性ヒーローのスターライトに対してセクハラを行うなど、やっぱりクソなヒーローのひとり。
ブラック・ノワール
超人的な力と敏捷性を持つ。
漆黒のコスチュームに身を包む寡黙なヒーロー。
まったくしゃべらず自己主張もないので、ホームランダーからも一定の信頼を得ている。
茶道やピアノをたしなむ。
セブンのメンバー以外にもいろいろな能力を持ったヒーローが登場します。
例えば、触れると心を読めるヒーロー(演じてるのはハーレイ・ジョエル・オスメント!)とか、姿を自由に変えられるヒーローとかが出てきます。
すげーかっこいいと思える能力から、ちょっと微妙な能力を持つヒーロー(手首から骨を出して戦うヒーローとか(笑))までいろいろと出てくるので、そういう意味でも見ていて楽しめます!
ヒーローへの復讐は成功するのか!?
下衆なスーパーヒーローたちへの復讐は果たして成功するんでしょうか?
ブッチャーは元特殊部隊の隊員だったので適任ですが、ほかの“ザ・ボーイズ”の面々はどうなんでしょう。
まずはMM。
仕事としては非行少年の更生を行っていたが、ブッチャーに“ザ・ボーイズ”へ再び呼び戻される。マザーズミルクという名前があやしげだけど、元衛生兵なので戦力にはなりそう。
次にフレンチー。
銃などの密輸で生計を立てている。MMとは犬猿の仲だが、薬物や銃の扱いに慣れていて、味方にいれば頼もしい感じ。
ヒューイはどうか?
個人としては頼りないが、のちにセブンの一員となるスターライトとの関係があるので、そこは強み。
ストーリーが進むにつれて特殊能力があるキミコもメンバーもなったりと、チームとして頼もしくなっていきますが、復讐は果たせるのかどうなのか、先々どうなるのか考えるとワクワクしますね。
脚本書いたのは、あのふたり
『ザ・ボーイズ』の脚本は、セス・ローゲンとエヴァン・ゴールドバーグ。
ご存じないかたもいるかもしれませんが、このふたりサイコーなんです。
このふたりが『ザ・ボーイズ』と同様に脚本を書いた映画『スーパーバッド 童貞ウォーズ』がマジでサイコーの青春映画なんです。(Netflixで見られます。)
『スーパーバッド』についてはここでは詳しく書きませんが、いわゆるブロマンスもので、大学進学を控えた男子高校生の友情を描いた作品です。
ジョナ・ヒルとマイケル・セラ演じるふたりの主人公の名前がセスとエヴァンだったりするので、自分たち自身を投影して脚本を書いたのかもしれません。
この『スーパーバッド』、映画の最後のジョナ・ヒルの表情が本当に素晴らしいんです。ジョナ・ヒルはのちにアカデミー賞にノミネートされますが、すでにその片鱗見せてます。(ぜひNetflixで映画みてください。本当に良いので。エミネムはこの映画を200回くらい見たらしいです。)
『スーパーバッド』にはエマ・ストーンがヒロイン役で出てたりもします。『スーパーバッド』がデビュー作ですね。いやぁこの時はこんなに大成するとは思ってもなかったなぁ。
ちなみにセス・ローゲンは『ザ・ボーイズ』にはちょこちょこっと何回か出演してますので、見つけてあげてください。(『スーパーバッド』の方にはがっつり警官役として出てきます。)
おわりに
『ザ・ボーイズ』ではスーパーヒーローもボーイズの面々もいいんですが、わたくしのいち押しは、ブッチャーの妻役のシャンテル・ヴァンサンテンです。
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あまり出てくる場面は多くないですが、きれいな方で一瞬しか映らなくても印象に残りました。(ちなみにシャンテル・ヴァンサンテンはNetflixドラマ『ザ・シューター』でも主人公の妻役を演じてました。マーク・ウォールバーグの映画じゃないほうの『ザ・シューター』です。)
『ザ・ボーイズ』はシーズン3も製作が決定しており、さらにはスピンオフも作られるようですね。楽しみです。