東京からの高速バスでの石川の旅、午後は金沢から七尾に向かいます。
七尾では、七尾城史資料館によって百名城スタンプを押し、七尾城を目指す予定。
東京へ戻るバスは、21:30金沢駅発。
時間的な余裕はあると思ってましたが、結果としては途中あわただしい移動になってしまった。
1.七尾での行動計画
七尾駅から、七尾城史資料館、七尾城を目指します。
1-1.移動手段
七尾城へのアクセスについては、百名城のガイドブックを見ると、市内循環バス「マリン号」に13分乗り、さらに60分徒歩で到着する、とかなり不吉なことが書いてある。往復2時間、しかも山道。そんなに歩いたら死んでしまうのは確実である。
車であれば15分程度行くことができ、本丸から5分ほどのところに駐車場があるとのこと。ただそのためだけに車を借りるつもりはまったくない。
さらに調べてみると、七尾駅の観光案内所でレンタサイクルがあるらしい。やるな七尾。うむ、それで行くことにしよう。
1-2.時間的制約
七尾城自体は特に入場等は不要である。言ってしまえばただの山である。そのため七尾城に行くに際しての時間的な制約はない。
一方、七尾城史資料館の方の入館は16:30までとのこと。(開館は17:00まで)
つまり時間的な制約としては、少なくとも16:30までに七尾城史資料館についている必要があるということとなる。
1-3.七尾駅には何時についてればよいか?
金沢から七尾・富山方面の時刻表は以下の通り。(2018年7月時点)
「七」もしくは「和」とついているのが七尾へ行ける電車である。
(「七」は七尾行き、「和」は和倉温泉行き)
ただし[花]もしくは[特]とついているのは特急券が必要となるため今回は除外する。
となると、1時間に1本、毎時30分前後に金沢駅を出発する電車に乗ることとなる。
各電車の七尾着時間は以下の通りとなる。
10:31金沢発 → 12:00七尾着
11:31金沢発 → 12:56七尾着
12:29金沢発 → 13:53七尾着
13:29金沢発 → 14:57七尾着
資料館に16:30までについている必要があり、資料館までは12分かかるので、上記時刻の電車であれば、どの電車でも間に合うはずである。
この1本後の電車だと16:00前後の七尾着となるため、何らかのトラブルを考えると13:29金沢発の電車までには乗っておきたいところである。
(とはいえ余裕をもって早めに七尾に到着している方が安心できるので、金沢での観光が終わった時点での最速の電車に乗るようにするのは言うまでもない。)
1-4.必要となる時間
一応七尾駅→七尾城史資料館→七尾城→七尾駅の一連の移動・観光の時間も計算しておく。
資料館は七尾城の途中にあり、七尾駅からの距離は約3㎞。
七尾城までは資料館から約3.9㎞。
レンタサイクルでの移動速度を平地で時速15㎞、山道のぼりを半分の時速7.5㎞、くだりは時速20㎞と想定して計算してみる。
ちなみに、駅から資料館までを平地、資料館から七尾城までを山道と想定する。
駅→資料館(行き):3㎞ × 60 ÷ 15 = 12分
資料館→城(行き):3.9㎞ × 60 ÷ 7.5 = 15.6分
城→資料館(帰り):3.9㎞ × 60 ÷ 20 = 11.7分
資料館→駅(帰り):3㎞ × 60 ÷ 15 = 12分
合計 :51.3分
移動だけにかかる時間は約51分となる。
また資料館や城を見て回る時間をそれぞれ20分と30分と仮定する。
合計だと約100分となる。
不測の事態を考慮して大体120分見ておけばよさそうか。
1-5.七尾→金沢へ帰るのは?
東京へ戻るバスは21:30金沢発である。
七尾城まで行って七尾駅まで戻ってくる時間を3時間と仮定しても、かなり余裕があるので七尾から金沢への電車については特に前もって検討しない。(最悪の場合でも20:00までの七尾発の電車に乗れば間に合うはずなので。)
2.金沢から七尾へGO!
金沢駅に着いたのは11:45。
一番早い七尾行きの電車は、12:29発。
発車まで時間があるので、金沢駅をふらふらしつつお昼としておにぎりを買う。
ちなみに七尾まで行く七尾線はスイカ・パスモなどのICカードが使えない。
ICカードで金沢駅から入場しても、七尾駅にはIC対応の改札がなく、精算・出場処理ができない。別途現金での支払いが必要となってしまうため注意が必要となる。
金沢駅で切符を購入、電車に乗って1時間半後の13:53七尾駅に到着。
3.レンタサイクルを借りる。。衝撃の事実が!
早速予定通りレンタサイクルを借りるべく、改札を出てすぐにある観光案内所へ向かう。
レンタサイクルを借りたいと伝えたところ、観光案内所のお姉さんにどこまで行くのかを聞かれた。
七尾城まで、と伝えると、お姉さんが申し訳なさそうな表情に。
もしや自転車全部貸し出されたか?という考えが頭をよぎる。
いや、どうも違うらしい。観光案内所が15:30までしかやっていないということらしい。
現在14:00である。15:30までは90分しかない。
事前の計画では120分必要としていたので、これではどう考えても足りない。。
レンタサイクルはあきらめ、バス&徒歩で行くこと伝えてみるが、観光案内所のお姉さん的にはあり得ない感じらしい。遠すぎるとのこと。
どうするか。。うーん。
長いこと悩んでもしょうがない。
レンタサイクルで行き、15時までに城までつけなければその時点で引き返すこととした。(帰りは下りなのでおそらく行きよりは時間がかからないと想定)
山道ということもあり電動自転車を借りる。1000円。
お姉さんから地図をもらい、行き方も教えてもらう。複雑な経路ではなさそうである。2回くらい曲がればよさそう。分からなくなってもグーグルマップ見ればよいしね。
4.七尾城へ
レンタサイクルで七尾城史資料館、七尾城へ向かう。
時間の余裕はないので飛ばし気味である。ただし、山道で電動自転車の電池がなくなってしまう危機的状況は避けたいので、平坦な道は電動は使わないで進む。
途中コンビニで飲み物を補給しつつ急ぐ。
七尾城史資料館までは15分ほどで到着。時間は14:20。 いいペースのはず。
百名城スタンプは資料館の外にある。スタンプを押し資料館の中に入る。
中で涼みつつ見学する。時間もないので10分ほどで出る。
レンタサイクルに乗りダッシュ。舗装されているが山ののぼり道。しかも夏の雲ひとつない炎天下である。疲れる。暑い。マジで疲れる。
もうすぐ着くかと思いスマホで地図を確認してみる。。ぐえ、まだ3分の1しか進んでない。ハードすぎる。途中七尾城に行くであろう車に何台か抜かれる。クーラーの効いた車ですいッと行けるなんて羨ましすぎる。レンタサイクルを乗り捨ててヒッチハイクするのが名案に思えてくる。いや名案なわけがない。暑さと疲れで朦朧としているに違いない。水分補給しつつ進もう。
14:55頃、見えたー!駐車場っぽいのが見える!やっとだ。
永遠に続くかと思えた自転車での苦行ともいえる行程も着いてみれば20分ほどであった。
駐車場にレンタサイクルを停めて歩く。
5分ほどで山頂につく。
ベンチがあるので、そこに座って一休み。
ここからの七尾湾の眺めが気持ちよい。能登島大橋も見える。さすが日本五大山城のひとつ。
ただし、ゆっくりしている時間はないのである。
もはや15:10。急いで帰らねばならぬ。20分しかない、ダッシュで自転車まで駆け下り、猛ダッシュで坂を下り、来た道を戻る。
15:30ジャスト!七尾駅に到着。
いやもうくたくたである。
海なんか見てしまうのである。風が気持ちいいのである。
16:40くらいの電車で金沢に帰る。
想定外はあったものの、予定通り周ることができた。
もう少し前もって調べておけばよかったが、すべて調べることもできないのでこれはこれで良いかと。