くろログ

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【海外ドラマ】『ハウス・オブ・カード』自らの野望のためには何でもする男と女

アメリカのドラマって、政治をテーマにしたものが比較的多いように思いません?

大統領だけでも出てくるドラマって結構ありますよね。

アメリカは政治への関心が強いのでしょうか?

というわけで(雑)、『ハウス・オブ・カード』 のご紹介です。

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 『ハウス・オブ・カード』はどんなドラマか?

日本での正式なドラマ名は、『ハウス・オブ・カード 野望の階段』。

そう、主人公フランク・アンダーウッド(ケヴィン・スペイシー)が政治の世界で野望の階段を上っていくというお話。

 

フランクは下院(日本でいう衆議院)のベテラン議員で、役職としては院内幹事という党のなかでも2番目か3番目くらいに高い地位の議員。

 

そんなフランクが、妻であるクレア・アンダーウッド(ロビン・ライト)とともに、あの手この手を使って権力を得ようとするストーリーを描いていきます。

 

アンダーウッド夫妻と、腹心の部下であるダグ・スタンパー(マイケル・ケリー)の3人を中心に、権謀術数を駆使し目的のためには手段をえらばない姿勢は見ものです。

 

彼らが登ってきた階段は文字通り死屍累々の様相を呈するのですが、はてさてどこまで上りつめるのやら。

 

これぞアンダーウッド流

フランクの強引なやり方は、その発言からもよくわかります。

彼が言い放った語録の一部を抜粋してみましょう。

権力が金より尊いのは間違いない」

「神に誓って君を墓穴に突っこんでやる

「私が受け入れるのは、無条件の忠誠だけだ」

「私なしでは君などにひとしい」

「食卓が気に入らなければ、ひっくり返せ

絶対的な忠誠を誓わぬ者は全員敵だ」

これらの発言を見るだけでも、押して押して押しまくる姿勢が手に取るようにわかります。

もしフランク・アンダーウッドが上司だったら、、と考えるだけでも恐ろしい。

 

ハウス・オブ・カードの意味とは?

フランクはかなり強きで攻撃的なので、マスコミを中心にいろいろな疑惑を持たれます。

かなり危険なこともしちゃってますし。

実際、アンダーウッド夫妻は徐々に権力の階段を上っていくんですが、彼らの野望がいつ打ちくだかれるか、を見ているこちら側も期待してしまいます。

彼らの傲慢さ虚栄によって高く積み上げられたトランプカードのタワーはいつ崩れ落ちるのか。。。

「ハウス・オブ・カード」とはカードで作られた家を表し、いつかは必ず崩れる、ということを暗に表現しているんです。

「ハウス」は、アメリカの最高権力である大統領が執務を行うホワイトハウスを意味していると思ってます。ちなみにアメリカの下院も「ハウス」と呼ばれてます。

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キャストが豪華!

主人公役のケヴィン・スペイシーは言うまでもないですが、脇を固めるキャストも豪華です。

まずは、ケイト・マーラ。新人の新聞記者役。『オデッセイ』や『127時間』とかにでてました。顔が整いすぎてます。妹とはあまり似てない。

 

レイチェル・ブロズナハンも売春婦役ででてます。2018年に『マーベラス・ミセス・メイゼル』でエミー賞主演女優賞を受賞していますが、『ハウス・オブ・カード』でも2015年のエミー賞のゲスト女優賞にノミネートされていました。

 

2019年の『グリーン・ブック』で2度目のアカデミー賞助演男優賞を受賞したマハーシャラ・アリもでてます。この方は『アリータ』にも出てますね。

 

アルコール中毒の議員役としてコリー・ストールも2014年のゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされました。『ストレイン 沈黙のエクリプス』で主演もしてます。

 

ネーヴ・キャンベルも途中のシーズンから出演します。『スクリーム』ですね。

 

2018年にNetflixで配信された『ロスト・イン・スペース』主演のモリー・パーカーもいます。

 

ロシア大統領役としては、マッツ・ミケルセンのお兄さんのラース・ミケルセンが出てきます。

 

制作陣も豪華!

制作総指揮はデヴィッド・フィンチャーとケヴィン・スペイシーが務めてます。

デヴィッド・フィンチャーと言えば、『ベンジャミン・バトン』や『ソーシャル・ネットワーク』などの作品を監督してます。

ケヴィン・スペイシーとは『セブン』でタッグを組んでますね。

 

脚本は、ヒラリー・クリントンとともに働いたり、大統領予備選でも仕事をしていたりしたことのあるボー・ウィリモンという方がメインで書いています。

実際に政治の舞台にいたということが、生々しいリアリティを生んでいます。

 

監督はデヴィッド・フィンチャーも担当してますが、それ以外にもクレア・アンダーウッド役のロビン・ライトや、ジョディ・フォスターが監督しているエピソードもあります。(ジョディ・フォスターは第2シーズン9エピソード目の「chapter22」で監督)

 

おわりに

オバマ元大統領や日本の安倍首相も見ていたと言われる『ハウス・オブ・カード』。

フランク・アンダーウッドが2016年の選挙での大統領にしたい人物に挙がったという話もあり、それだけリアルに描かれていたということですね。

 

エミー賞は2013年に監督賞・撮影賞・キャスティング賞、2014年には音響賞、2015年にはゲスト男優賞(レグ・E・キャシー)・作曲賞を受賞しています。

ケヴィン・スペイシーとロビン・ライトの主役ふたりもゴールデン・グローブ賞で主演男優賞・女優賞をとっています。

 

アンダーウッド夫妻の狂気を描いた『ハウス・オブ・カード』は観ないと損です!

『ハウス・オブ・カード』はNetflixで観れます。