くろログ

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【映画】『ジュラシックワールド/炎の王国』感想(ネタバレあり)

ジュラシック・パーク公開からなんと25年も経っているらしい。

今作はジュラシック・パークから数えて5作目、前作から始まった新三部作としては2作目。

前作は公開時に見てるものの、うろ覚えで特に見返してもない状態のまま映画館に突っ込みましたが、果たして楽しめるんでしょうか!?

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1.あらすじ

ハイブリッド恐竜“インドミナス・レックス”とT-REXの死闘により崩壊したテーマパーク“ジュラシック・ワールド”が存在するイスラ・ヌブラル島。この島で、火山大噴火の予兆が観測されていた。危機的状況が迫る中、人々は恐竜たちの生死を自然に委ねるか、自らの命を懸けて救い出すか、究極の選択を迫られる。救出を決意した恐竜行動学のエキスパート、オーウェンクリス・プラット)は、テーマパークの運営責任者だったクレア(ブライス・ダラス・ハワード)と共にすぐさま行動を開始。ところが、島に向かったその矢先、火山が大噴火を起こす。こうして、生き残りを賭けた究極のアドベンチャーが幕を開ける……。

出典元:MovieWalker

 

2.感想

1.邦題これでいいのか

邦題は『ジュラシック・ワールド/炎の王国』です。

「王国」は、恐竜たちが自由に暮らしている島全体を指しているものですかね。

「炎の」部分は、火山の噴火で「ジュラシック・ワールド」を含む島が炎に包まれるところからつけられたと思われます。

たしかに溶岩が迫ってきたり、派手に噴火したりしていますね。

でも「炎の王国」という言葉から想像するイメージとはちょっと違うよなぁ。

  

原題は『Jurassic World:Fallen Kingdom』。

「崩れゆく王国」 とでも表現したらいいでしょうか。

恐竜が安穏と暮らしていた王国である島が噴火によって崩壊してしまう、と原題の方がイメージにピッタリあってますよね。

それに加えて、今作後の世界が、今まで人間が支配してきた地球という王国が恐竜たちによって崩壊させられてしまう、という未来も想起できるようにも感じます。(深読みしすぎ?)

 

とはいえ、もっと素直に邦題つけたらいいんじゃないかな。

 

2.迫力とドキドキ感

前半、島を脱出するまでの展開における、ジュラシック・ワールドシリーズでイメージするような恐竜たちの迫力は、すさまじいものがあります。

特にクレアたちが制御室内で溶岩が流れ込む中で恐竜と戦うシーンや、火山が噴火してオーウェンたちと恐竜が逃げる場面でも恐竜同士の争いのシーンなど、このシリーズならではの恐竜たちのド迫力はたまらないです。これを求めて見に来る方も多いですよね。

 

一方後半は、夜のお屋敷を舞台にハラハラする展開となっており、ホラー的な要素も多くありました。

メイジーちゃんがベッドに隠れている部屋に、インドラプロルが屋根から降りてきてドアノブを開けるシーンなんかは、もはや恐竜映画とは思えないくらいのどきどきでした。

後半は恐竜があまり出てはこないので、恐竜が暴れまくるような映画を期待しているとちょっと違うと感じるかもしれません。

ただ、後半のそんな中においても、恐竜の牙コレクターの傭兵さんがインドラプトルにガブっと腕食べられちゃいましたし、恐竜映画っぽさも随所にちりばめられているので、そこは楽しめますね。

(悪者って結局はこういう運命なんですね。。 秘書といい、傭兵といい。)

 

3.生命とは

後半のストーリーのキーパーソンのひとりであるメイジーちゃん。

彼女の出生の秘密が肝となります。

メイジーちゃんは、自分自身と恐竜たちの生い立ちを重ね合わせて、死にゆく恐竜たちを見捨てることができませんでした。

彼女にとっては、恐竜たちを見殺しにしてしまうことは、すなわち自分自身が殺されてしまうことと同じ意味をもちます。

たとえその決断で地球が危機に陥ってしまうとしても、自分の存在意義を貶めるようなことはできなかったのではないかと、思えます。

人間が、その身勝手さから自然の摂理に反して現代に生み出してしまった恐竜の生命。自分たちが生み出したからと言って、自分たちの手で葬ってもいいとはなりません。生命に対する責任があります。

そこにこの映画のメッセージが込められているんではないかと。

恐竜たちが地球全体を自由に闊歩し、結果的に人間への脅威となるとしても、自分たちの行動の結果に対する責任は全うしないといけない…難しいですね。

 

3.おわりに

 些細な部分で気になる箇所はあります。

たとえば、オーウェン・クレア・ウェブの3人が、火山が噴火して崖から落ちた後の展開。海に落ちる → いつの間にかビーチに上陸 → 小高い丘から恐竜が船に積み込まれるのを見る、という一連のシーン。ほぼ一瞬ですごい距離を移動してない?あんたたちそこまで車で移動してきたんじゃなかったっけ?

島に残されてしまった恐竜が、船の方を見て悲しそうに鳴いていたのは、涙を誘うシーンもあります。あそこはちょっとしんみりしてしまう。

まあ全体としては、かなり楽しめます。たとえ前作うろ覚えでも。前半と後半の切り替えもあり、時間が経つのも忘れて楽しめます。

実際、恐竜のいる現実ってどんなものでしょうね。コントロールできない想定外の事態が起こりすぎて、もはやこれまで通りの生活は送れさそうです。外出するのも一大事ですね。

(あれ?でも恐竜たちって発信機ついてるんだっけ?また捕まえてどこかの島に隔離できないの?)