TOEICは毎回のテストごとに平均スコアやスコア分布を公表しています。
今回はそのスコア分布から、リスニングとリーディングどちらを優先して学習すれば手っ取り早く、より点数が上がりやすいかを考えてみたいと思います。
スコア分布
2020年1月のスコア分布を表にしてみました。
縦軸はスコア、横軸は人数を表しています。
また棒グラフはオレンジがリーディング、青がリスニングのスコアです。
上の表からは、リスニング(青)で一番多いのが295点~315点、リーディング(オレンジ)で一番多いのが245点~265点、ということが読み取れますね。
ちなみにこの回の平均点は、リスニングが320.6点、リーディングが260.6点でしたので、大体一致していますね。
もう少し詳しく見てみましょう。
まずはリスニング。青い棒グラフです。
緑の楕円で囲いましたが、リーディングよりリスニングの方が高スコアの人の割合が高いのがわかります。
一方リーディングの方は、スコアが低いところに多くの人がいます。
例えばリスニングは上位約10%に入るのには約445点が必要ですが、リーディングは395点くらいで上位約10%に入れてしまいます。そのくらいリーディングはリスニングより高いスコアをとるのが難しいということになります。
(上位30%で見てもリスニングは約370点、リーディングは320点と同じくらいの差が出ています。上位50%でも同様。)
わたし個人の経験上
わたし個人の経験としては、特にどちらかを優先的に勉強をするとは意識していなくても(一応両方平等に勉強しているつもり)、わたしはリスニングのスコアの方が高いです。
TOEICを十数回受けて、リスニング < リーディングになったは1回だけ(そこまでたくさん受けてないので母数が少ないですが)。おそらくその時はリスニングの調子が悪すぎただけだったと思われます。。
超乱暴に言ってしまうと、リスニングは英語の音に慣れてしまえさえすればパート1~パート4まで共通して聞き取れることが多いと感じています。そこはリーディングのパートごとの出題形式の違いとはまったく異なるところです。例えばリーディングのパート5では単語ひとつ知らないだけで間違えることがありますが、パート7では多少単語がわからなくても問題には正解できてしまったりします。
リスニングで重要なのは“英語を聞き取る”ことですので、パートによってそこまで聞き取る力の差異は出てこないように思っています。(聞き取る英文の長さについてはスコアに影響するパートごとの差異だとは思いますが)
結論としてはリスニング優先
スコア分布を見ても、一般的にはリスニングの方が高いスコアが出ることが多いです。(あくまで一般的には。)
リーディングの方がスコアが低くなってしまう原因として一番にあげられるのは、やはり「時間の無さ」でしょう。(ちなみにわたしの場合ですが、900点を超えた時のテストでもすべての問題を解き終わりませんでした。最後の1問が終わらなかった。。)時間が足りずに塗り絵してしまうと期待値としては25%の確率でしか正解になりませんので、結果としてスコアの低下を招いてしまいます。
リスニングについては時間が足りないということは基本的にはないので(答えに悩んでて次の問題を聞き逃したりはあったりしますけど、、)全問考えて答えることはできるので、その分スコアは高くなりますよね。
リーディングを時間内にすべて終わらせるにはかなりの努力が必要になってきます。その分の努力をまずはリスニングの方に多めにつぎ込めば、手っ取り早くスコアが上がります。リーディングを全問解くための本格的な対策については、リスニングがある程度まで上がってきてからでよいです。
なお、リスニング・リーディングに限らずですが、対策を練るうえで自身の弱点を把握するには、3回チャレンジ法を用いると効果的です。
3回チャレンジ法の詳細は以下↓参照ください。
おわりに
TOEICはリスニングもリーディングも壮大な慣れが必要です。(「TOEICは」というより「英語は」といった方が正しいかもしれません)
慣れるにはやはり時間がかかります。
なので手っ取り早くスコアを上げたい場合には、リスニング優先で学習しましょう。