2020年7月10日から始まった「鉄印帳」、どんなもので、どこで購入できるのか、まとめてみました。
鉄印帳とは?
鉄印帳は、御朱印帳の鉄道版のようなものです。
第三セクター鉄道会社40社が参加して、地方鉄道の沿線地域の振興を目的に鉄印帳の販売と鉄印の記帳を行ってます。(ちなみに第三セクター鉄道とは、JRでも私鉄でもない鉄道のこと。たとえば新幹線ができた後に並行するJR在来線が第三セクター鉄道になったりします。)
ちなみに鉄印をもらうには、各鉄道の指定窓口で乗車券の提示(もしくは電車に乗ったことが証明)することが必要です。なので車で駅に行って鉄印だけ購入することはできません。その場合は切符を買いましょう。
というより沿線地域の振興が目的なので、できれば鉄道に乗って現地に行ってその地のものを食べたり、お土産などを購入して貢献できればよりよいですね。
なお、鉄印帳は2,200円、鉄印は300円です。
色は紺色、ピンク色、緑色、水色、黒色が販売されます。
鉄印帳・鉄印の購入場所一覧
鉄印帳の購入や鉄印記帳ができるのは以下の40鉄道です。鉄印が記帳できる窓口も記載しておきます(2020年9月14日現在)
- 道南いさりび鉄道 : 道の駅みそぎの郷きこない(売店レジ)、道南いさりび鉄道五稜郭店(駅売店)、道南いさりび鉄道本社窓口
- 三陸鉄道 : 宮古駅窓口
- IGRいわて銀河鉄道 : 青山駅青山南口
- 秋田内陸縦貫鉄道 : 阿仁合駅観光案内窓口
- 由利高原鉄道 : 矢島駅内観光案内所
- 山形鉄道 : 長井駅
- 阿武隈急行 : 福島駅窓口
- 会津鉄道 : 会津田島駅窓口
- 野岩鉄道 : 新藤原駅窓口
- わたらせ渓谷鉄道 : 相老駅、大間々駅、通洞駅
- 真岡鐵道 : 真岡駅窓口
- 鹿島臨海鉄道 : 大洗駅売店
- いすみ鉄道 : 大多喜駅窓口
- 北越急行 : 十日町駅
- しなの鉄道 : 小諸駅、豊野駅
- えちごトキめき鉄道 : 直江津駅窓口、糸魚川駅窓口
- あいの風とやま鉄道 : 富山駅、高岡駅
- IRいしかわ鉄道 : 金沢駅IRお客さまカウンター、津幡駅窓口
- のと鉄道 : 穴水駅窓口
- 明知鉄道 : 恵那駅、明智駅
- 長良川鉄道 : 関駅、郡上八幡駅
- 樽見鉄道 : 本巣駅
- 天竜浜名湖鉄道 : 天竜二俣駅売店
- 愛知環状鉄道 : 中岡崎駅、北岡崎駅、三河豊田駅、新豊田駅、八草駅、瀬戸口駅、瀬戸市駅
- 伊勢鉄道 : 鈴鹿駅
- 信楽高原鐵道 : 信楽駅
- 京都丹後鉄道 : 天橋立駅
- 北条鉄道 : 北条町駅窓口
- 若桜鉄道 : 若桜駅窓口
- 智頭急行 : 上郡駅、大原駅、智頭駅
- 井原鉄道 : 井原駅
- 錦川鉄道 : 錦町駅
- 阿佐海岸鉄道 : 宍喰駅(休止中:DMV本格運行開始後に取り扱い開始)
- 土佐くろしお鉄道 : 中村駅、安芸駅
- 平成筑豊鉄道 : 金田駅
- 甘木鉄道 : 甘木駅窓口カウンター
- 松浦鉄道 : 佐世保駅、たびら平戸口駅
- 南阿蘇鉄道 : 高森駅窓口
- くま川鉄道 : ネット販売(くま鉄オンラインショップYahoo!店)
- 肥薩おれんじ鉄道 : 八代駅窓口、川内駅窓口(川内駅は鉄印帳販売のみ)
ちなみに各鉄道で鉄印はデザインが異なりますが、それ以外にも面白いことをやって特色をだしたりしています。わたらせ渓谷鉄道は鉄印帳を買うと社長直筆の鉄印が記帳済みだったり、えちごトキめき鉄道は特別版の鉄印(500円)を販売していたりします。肥薩おれんじ鉄道も書置き以外に手書きでの対応(500円)もあるようです。
なお、くま川鉄道は大雨の影響で全線運休中ですので、オンラインショップで販売されています。でもできれば復旧後に現地に行って鉄印もらって来たいですよね。
また、各鉄道で鉄印帳の入荷数や在庫数は異なりますので、直前に直接ご確認いただくと確実です。
なお、鹿島臨海鉄道は大洗駅売店twitterアカウントで鉄印帳の在庫をツイートしてますし、土佐くろしお鉄道もFacebookアカウントで在庫数などを投稿してます。こういうのがあると直接電話して確認しなくてよいので助かりますね。
鉄印を全部集めたら?
40鉄道すべての鉄印を集めると、希望者にはシリアルナンバー入りの「鉄印帳マイスターカード」を発行してもらえます(ただし有料)。
またWEBサイト「たびよみ」に名前の掲載もされるとのこと。
そのほか、マイスターカードの特典としては、鉄道会社によっては社長名で感謝状が送られたり(土佐くろしお鉄道、若桜鉄道、秋田内陸縦貫鉄道)、ノベルティグッズがもらえたり(北越急行、野岩鉄道、あいの風とやま鉄道、IGRいわて銀河鉄道など)するようです。
なかなか収集心をくすぐるようなことをやってくれますね(笑)
ちなみに特典内容は変わることがありますので、ご注意ください。
おわりに
第三セクター鉄道は経営状況の苦しい鉄道が多いので、この鉄印帳のような企画を通じて乗客の増加や沿線地域の活性化に、利用者である我々が楽しみながら寄与できるといいですよね。