『クイックサンド』はスウェーデンで作られたNetflixのドラマ。
しかもヨーロッパでベストセラーになった小説がドラマ化されたものです。
ドラマ冒頭の教室での銃撃シーンはかなりのインパクトがあります。
なぜ銃撃事件は起こってしまったのか?
主人公マヤの揺れる心理状態と衝撃の結末はかなり見ごたえがあります。
『クイックサンド』はどんな物語?
スウェーデンの首都ストックホルムのユースホルム高校で銃撃事件が発生。
現場でライフルを持ち放心状態で立っていた18歳の少女マヤ・ノルベリが逮捕されます。
しかしマヤは逮捕後、事件のショックにより記憶をなくしていることもあり、罪を犯したことを否認。
マスコミからは「ユースホルムの少女」と銃撃事件の容疑者として大々的にとり上げられます。
銃撃事件の犯人はマヤなのか?それともまったくの無実なのか?
また、なぜ銃撃事件を起きたのか?
事件の真相はいったい何なのか!?
主人公であるマヤの視点から、現在とマヤの記憶を行き来しつつストーリーが進み、徐最終的には事件の真相が判明します。
ドラマの名前となっている「クイックサンド」とはどういう意味?
クイックサンド(quicksand)とは、いったい何でしょうか?
”quicksand”を辞書で調べると以下のような意味がでてきます。
- 流砂、砂地獄
- 抜け出すのが困難な状態、窮地、泥沼状態
もともとの「流砂」という意味から転じて、「抜け出すのが困難な状態・窮地」という意味になったのでしょう。
まさにマヤがおちいってしまった抜け出そうにも抜け出せない窮地を表していると思われます。
銃撃事件の容疑者として逮捕されたということは、マヤにとってはまさしく窮地です。
でもね、ちょっと待ってください。
マヤにとって本当の窮地は、銃撃事件~逮捕という結果を招いたマヤの直前の心理状態の方にあります。
逮捕されたことは、直前の状況による結果にすぎません。
マヤはなぜ窮地に追い込まれるような心理状態になってしまったのでしょう。
このドラマの最大の見どころは、どういったプロセスを経て、マヤの事件直前の心理状態が窮地に追い込まれてしまったのか、にあります。
ちなみに、スウェーデンでのドラマの原題は『Störst av allt』というもの。
日本語に翻訳すると「すべての最大」というものでした(スウェーデン語→英語翻訳だと「Biggest of All」)。スウェーデンの原題からはドラマの何を意味しているのかちょと分かりませんでした。。
彼氏セバスチャンとの関係
第1話でマヤは同級生セバスチャンと付き合いはじめます。
付き合い立ての頃はだれでもそうですが、幸せそのものです。
セバスチャンの父親はかなり裕福で、マヤとセバスチャンはふたりだけで地中海クルーズを3週間楽しんだりします。
青い空、青い海のもと、ふたりは本当に幸せそうに見えます。
ただ、月日がたつにつれ暗雲が垂れ込めてきます。
また、セバスチャンは父親からは出来の良い兄と比べられるなど、心に傷を抱えていることがわかり、例えばマヤがセバスチャンから別れようとした際には、自殺未遂をおこします。マヤはセバスチャンを幸せにしなければならない、と責任を感じてしまいます。その一方でセバスチャンから離れることに恐怖を感じ、自身も疲弊していきます。
マヤの両親は、セバスチャンの父親との食事をともにした際に、セバスチャンのや父親の魅力や人の好さや魅了されていてしまったためすっかり安心してしまい、ふたりの関係にまったく注意を払うことがありませんでした。何の問題もなく付き合っていると思い込んでいたんですね。
一方マヤの親友であるアマンダや友人たち、担任の教師はマヤとセバスチャンの様子がおかしいことに気づき心配し、マヤとセバスチャンと学校で話しあおうと、ふたりを呼び出していました。
銃撃事件はその場で起こってしまったんです。
続編も期待
第1シーズンの最終話である第6話目で事件の真相は明らかになり、裁判は終わります。
マヤは逮捕された後、一貫して真実を口にしていたことは事実でした。
ラストシーンは、どこを見るでもなく妹を抱きしめるマヤを映しています。
彼女は何を見ているのか?
裁判は終わりましたが、マヤの人生はこれからも続きます。
続編に期待が高まります。
おわりに
これを機にスウェーデン語を勉強してみようかな、とも思ってしまうほどよかったです。 (ただ北欧系の言語は難しいらしい。。。)
なかなかスウェーデンの俳優・女優さんを目にする機会もないと思います。
Netflixだとアメリカだけでなく、日本であまり目にすることのない国のドラマが見れていいですね。
ちなみに主演のハンナ・アーデン(ハンナ・アルデン?)ですが、2015年あたりに日本に来てたっぽいですね。まだ大学生のころっぽいです。その時浅草で雑誌の取材を受けたよってインスタに載せてます。
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