くろログ

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【映画】『SUNNY 強い気持ち・強い愛』感想・評価(ネタバレあり)

90年代後半に高校生だった私にとって時代的にまさにドンピシャ。

予告で流れる安室奈美恵「SWEET 19 BLUES」のイントロがすでにヤバい。

懐かしすぎる。。

「SWEET 19 BLUES」のアルバムも買ったなぁ、たしかジャケットが4種類あったんだよね。

見る前から期待感ハンパないですが、どうなんでしょ。

公開初日に見てみました。

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あらすじ

90年代に青春時代を過ごした6人の女子高生グループ“サニー”。20年以上の時を経て、大人になった彼女たちだったが、それぞれに問題を抱えていた。その1人、専業主婦の奈美はある日、当時の仲間だった芹香と再会する。ところが、芹香は末期がんに冒されていた。“死ぬ前にもう一度だけ、みんなに会いたい”。芹香の願いを叶えようと決意する奈美。これをきっかけに、止まっていたそれぞれの時間が再び動き始める……。

出典元:MovieWalker

感想

高校生のころの夢と現実

高校生のころのSUNNYのメンバーたちは、一人ひとり未来の自分に向かってメッセージをビデオに撮ります。
芹香は、未来の自分は結婚はしてないだろうけど、自分で会社を立ち上げて仕事をバリバリこなしてるはず、と予想します。

梅はイケメン彼氏とラブラブでいる、裕子はお金持ちと結婚して豪勢な暮らしをしている、心は美容師として独立して子供もいる、などそれぞれ未来の自分を予想しメッセージを録画します。

でもこのときの未来予想が当たっているのは、芹香だけ。

「何でもできる気がする」とビデオに語った奈美も、何不自由なく専業主婦として生活しているけど、そんな日々に物足りさも感じている。

梅の旦那はパチンコ三昧で、梅がブラック企業でパワハラを受けながら稼いできたお金もすぐに使ってしまうような男。

裕子は豪勢な暮らしをしているものの旦那は女子高生と浮気中。

心は一時期は美容師として店をもったもののつぶれてしまい、今は借金もありスナックの雇われ店長として働いている状態。こどもも実家に預けて離ればなれ。

現実は残酷ですね。

芹香以外、あのころの夢や希望は叶わなかった。

その芹香も末期ガンで余命1か月。

みんな問題を抱えてる。

「こんなはずじゃなかったのに」って梅のセリフ、きっと梅以外もそう思っていた。

でも、そのセリフへの芹香の返答が「それはだめ。私の分まで楽しんで生きて」というもの。

映画の中で「あのころ何であんなに笑ってたんだろう」というセリフが何回も出てくるけど、その答えは”楽しんで生きてた”から、に他ならない。

SUNNYのメンバーも芹香に触発されて、楽しんで生きる、を実践してますね。

奈美は娘の制服を着て「Don't wanna cry」を歌いながら踊ってみたり、芹香・奈美・梅・裕子の4人で裕子の浮気している旦那に復讐してみたり。

だんだんと一緒に笑っているシーンが多くなってきます。

お葬式の場でも芹香の遺言で笑いながらダンスしてますね、高校生のころ踊ることができなかった「強い気持ち・強い愛」を。

大人になれば誰しも問題は抱えるけど、人生を楽しんで笑って生きていこう、自分の人生の主役でいよう、っていう前向きな気持ちにさせてくれますね。

2.奈美の恋

奈美の渉への恋が描かれてます。

梅の家であったときからひかれてた奈美は、不良に絡まれているのを助けてもらってからはいよいよ恋に落ちちゃいました。

でも、渉に誘われたイベントでの奈々とのキスを偶然見てしまい、失恋したことが分かったんですよね。

奈美にとっては結婚したあとも、渉への恋は高校生のころからずっと引きずってきたものなんです。

忘れられなかった。

だからこそ、興信所で所在を調べてもらい、渉を訪ねるんです。

そこで、誘われたイベントのチラシと奈美が撮った渉の写真を手渡し「さよなら」って一言。

奈美はこうすることで、告白もできずに終わってしまった渉への恋に区切りをつけたんですね。

このシーン、泣けます。ホントに。

昔の恋ってどうしてこんなに切ないんだろう。

この後、失恋した高校生の奈美を大人になった奈美が抱きしめるんですよね、「終わったよ」って。

ヤバい、泣きましたね。

3.音楽や小物

懐かしい。

音楽としては1996年くらいの曲が多かったですね。小室ファミリー全盛期。

安室奈美恵、trf、hitomi、華原朋美、globeとか聞きまくってたなぁ。

あの頃が一番音楽聞いてたかも。

globeは映画の中でも看板が出てきましたね。

EAST END×YURIの看板もありました。

SDHのカバンも出てきてたし。

三浦春馬の髪形もロンバケのキムタクっぽくて懐かしいなー。

あんな髪形の男がわんさかいましたね。

3.おわりに

映画としては、「笑って生きていこう」っていう前向きなメッセージが込められてるんですが、個人的には当時が懐かしすぎてセンチメンタルジャーニーに旅立ち寸前といった感じです。

でもそれが不思議と心地いいんですよね。

悲しい時に悲しい曲を聴く、みたいな感じで。

久しぶりに映画館で泣きました、こっそり(周り女性ばっかりだったし)。

あーもう1回見ようかなー。