「考える」
ブログの内容や仕事の企画、じぶんの将来のこと、
日本経済の行く末、はては世界平和実現の方法まで、
日々のなかで「考える」ことはたくさんあります。
でも、
なかなか考えがまとまらなかったり、
そもそもどうやって考えていいのかわからなかったりすることって意外と多いですよね。
この本では、ちきりんさんが実践している思考法について、
社会問題や日常の疑問を通じて解説されており、
「考えるとはどういうことか」を理解する助けとなる一冊です。
知識を取り出してくることは「考える」ではない
すでに知っていることについて考える場合、
自分の持っている知識に無意識に翻弄され、
先入観を持たずに考えることができないこともありうるとのこと。
他人が考えた結果である知識をそのまま取り出してきても、
過去とは時代背景や環境が異なるため、
目の前の情報から考えることができないと、
未知の世界に通用するような考えは出てこない。
知識とは「過去の事実の積み重ね」であり、
思考とは、「未来に通用する論理の到達点」です。
その通りですよね。
それっぽい、いかにもありえそうな考えって、
ありきたりだし、使えなかったりすることって意外と多いように思います。
「なぜ?」「だからなんなの?」を問う
情報を得たら、
- 理由「なぜ?」
- 一歩先「だからなんなの?」
をまず考える。
「なぜ?」はその情報の背景を探る問い。
なにかの現象や活動の結果であるため、必ず理由が存在する。
「だからなんなの?」は、つぎになにが起こるのかを考える問い。
そしてそのなにかに対して自分はどうすべきなのか?についてもあわせて考えていく。
「なぜ?」「だからなんなの?」と考えるクセをつければ、
今まで見えなかったさまざまな社会の動きが見えはじめることでしょう。
情報を見ても「おっ!へー」で終わらせてしまうことって、ありがちですよね。。
そこをさらに掘り下げて、自分だったらどうするのかまで考えるってとこまでするのが、
考える力を養う上では大切だということです。
思考の棚を作る
単純に「知識を保存する」=「記憶する」のではなく、
知識を洞察につなげることのできるしくみとして「思考の棚」をつくる
これこそが「考える」ということなのです。
知識や情報は、それを得たときの思考とともに頭に残しておく。
それが「思考の棚を作る」ということ。
思考の棚を作り、整理しておくことで、
個々の情報がつながりを持ち、全体として異なる意味が見えてくる。
思考の棚が整理されていれば、次にほしい情報を意識できるので、
ふつうの人なら「へー、そうなんだ。」で終わってしまうような、
何気ない情報からも、自分なりの考えを述べられる。
また、次にほしい情報が手に入る前に
その情報が手に入った場合を想定して、結論を考えておくことができるので、
なにかを見たり、聞いたりした場合に瞬時に意見が言えるようになる。
すぐに的確な意見を言える人っていますよね。
あらかじめ考えておく、っていうことがキーポイントでしょうか。
まとめ
AIやRPAに代表される自動化の波が押し寄せている今、
考えなくてもできるような単純な仕事は、機械に置き換えられてきています。
知識は思考とは異なるということを認識しないまま、
考えることなくなんとなく仕事をしているやり方は通用しなくなります。
そうでなくても、他人の考えをもとに行動してても面白くはないですよね。
自分なりの考えを持って生きていくってことこそが、
自分の人生を生きるということに他ならないです。
自分で考えて、自分の人生を謳歌しましょう。
では。